中山さんちの日常
短編演劇
「中山さんちの日常」

登場人物
中山さん(女性)
木下くん(男性)
※二人とも劇中で呼び合う名前は演者に合わせて自由に変更可能です

中山さん 
「私には付き合って2年になる恋人がいます。普段はとっても優しくて、良い彼氏なんです
が、ちょっとだけ悩んでしまう点もあるんです。それは時折、とても理不尽なことを私に
言ってきて、困らせてくるんです。」

   舞台上には喫茶店らしき場所でテーブルに座っている中山さんと木下くん
   木下くんは不機嫌そうに前髪を触ったり、爪を触ったりしている
   そんな木下くんの様子を伺いながら、お茶を飲む中山さん
   木下くんが口を開く

木下くん
「だからさ~、何で俺が怒ってるか分かる?あやちゃん?」

中山さん
「ん~、ごめん。全然わからない。」

木下くん
「え?マジで言ってるの?(溜息)ありえないんですけど。だからさ、並んでた時だよ、並んでた時。」

中山さん
「並んでた時?」

木下くん
「そう、並んでたじゃん?」

中山さん
「あ、服屋さんで?」

木下くん
「服屋さんで。レジに、並んでたじゃん。」

中山さん
「並んでたね。」

木下くん
「その時だよ。」

中山さん
「その時がどうかしたの?」

木下くん
「何で、どっか行っちゃったの?一緒に並んでたじゃん。」

中山さん
「え?だってまーくんは自分の服選んだから並んでたでしょ?私も自分の服見たかったから。」

木下くん
「違うじゃん。ダメじゃん。行っちゃダメじゃん。」

中山さん
「何で?」

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