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いつまでも絶えることなく

いつまでも絶えることなく
作：てつじん　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

登場人物
・優里（ゆうり）
・美紅（みく）
・円香（まどか）
・兄

　　幕前
　
　兄は観客席最前列で待機

　　　
〈プロローグ〉

　　暗転

舞台、上手にパイプボックス。下手にベンチ
　中央、掘り下げてある。ならく使えると良し
　アコギ基調のBGM FI
　照明、セピア色CI
　小学６年の優里、美紅、中央にある缶の箱（タイムカプセル）に
　なにやらものをつめている
　下手から円香登場し優里、美紅と合流。
三人はそこで手紙をとりだす。楽しげな雰囲気
　優里はみんなの手紙を集めると、それをまとめてタイムカプセルへ入れる
　タイムカプセルを埋めたことを確認した三人は指切りをする。

三人　　ゆびきりげんまん、嘘ついたら針千本の〜ます。指きった！

美紅、上手退場。円香、下手退場。
　優里は、舞台中央でタイムカプセルを埋めた方を振り向き、眺めている
　照明、セピア色FO、地明かりFI
　音響FO

〈一場〉

　美紅、上手から登場

美紅　　優里。
優里　　おう、美紅！遅いよ。
美紅　　優里が朝早すぎるんだよ。大学生に早起きはつらすぎるっての。
　　　　・・・それにしても全然変わってないね
優里　　そう？それって私がまだまだ小学生のように若々しいってこと？
美紅　　違うよ、この学校のこと。
優里　　なんだ、そっちか。
美紅　　あたりまえでしょ。校舎もグラウンドも、昔のまんま。
優里　　なんだちっとも変わってないね。あ、ほらあそこのベンチ、なつかしくない？
美紅　　ああ、そういえばあったね、あんなの。

　二人、ベンチに座る

優里・美紅　ちっちぇ。
優里　　小学校のベンチってこんなに小さかったっけ。

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