強く手を握る
左側が女性用、右側が男性用のストーリー。
同じ行は左右で同時に行う。基本、一方が話すときは他方は体を動かしている。
同じ行に台詞があるときは同時に発声するが、イントネーションは合わせる必要なし。

女性の台詞で、文字数が多いときは、35文字目で改行(34文字ある)した。男性の台詞は51文字目から始まる。

ソフトウェア「メモ帳」使用。「書式」で「右端で折り返す(W)」にチェックは入れないように。1行88文字設定。

2人での芝居だけれど、ほぼ一人芝居。最後近くまで二人に接点なし(別々のストーリー)。


『強く手を握る』

下手 女 会社勤務 祖母あり                         上手 男 高3 弟(トウヤ小3)あり
一人芝居。                                  一人芝居。
部屋に具合の悪い祖母。2人暮らし。                        弟と働けない母と3人暮らし。
女性                                       男性
        
   
                        幕上がる。
                        扉を開ける。(効果音)

「ただいま。」                                 「ただいま。」
上着を脱ぎ、ハンガーにかける。                         「どうだ、具合は。」
「具合、どう?」                                近づき、額に手を当てる。
布団の様子を見に行く。                               「顔色も戻ったな。」
寝顔をじっと見る。                                「おお、起こしちゃったか。そのまま寝てろ。」
「ご飯、準備するから。」                          「ご飯、持って来るから。」
台所に向かう。                                 「明日は学校、行けそうだな。」
冷蔵庫から食材を出す。                               台所へ向かう。
刻む。                                       「母さん、なんかある?」
コンロに火をつける。                               冷蔵庫の中をのぞく。
フライパンゆする。                                「何にもないな。」
調理続行。                                  「いま、おにぎり温めるから。もうちょっと待っててな。」
「もうちょっとだから待ってて。」                        レンジに入れる。
料理を盛り付ける。                                レンジの音。(効果音)
料理を寝ている祖母のもとへ運ぶ。                        皿に乗せたおにぎりを横になっている弟のもとへ運ぶ。
横に座る。                                  「よし、起きれるか。」
「どう、熱くない?」                               弟の上体を起こす。
食べる様子を見守る。                               「熱いから気を付けて食えよ。」

                        しばらく食べている姿を見続ける。

自分の食器に向かって。                               自分の食器に向かって。
「いただきます。」                                「いただきます。」

                        静かに食べ始める。
                        場面転換

「だいぶ熱下がったみたいだね。おばあちゃん、起きられる。体拭くから、       大きく伸びをした後、カバンを背負う。
ちょっと我慢してよ。」
祖母の体をタオルで拭く。                          「トウヤ、忘れ物ないか。ほら、ランドセル、ちゃんと背負って。しっかり学
                                        べよ小学3年生。」
体を拭いている。                                「母さん、行ってきます。買い物頼んだよ。」
タオルを絞る。                                 「病気はわかるけど、それくらいやってよ。」
「じゃあ、そろそろ私、出るから。無理しないでね。」                玄関開けて出ていく。
祖母の体をゆっくり倒す。                          「え? 後ろに乗せて? だめ。二人乗り禁止。熱関係ない。自分で歩け。」
ハンガーから上着を取り、羽織る。                        「なんだよ、走る元気あるのかよ。」
「行ってくるから。」                               自転車に乗り、一度はける。
玄関開ける。はける。
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