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次の電車まで、あと25分

次の電車まで、あと25分
キャスト　　　鈴木(すずき) 律子(りつこ)　【リッコ】　　高校生
　　　　　　　三留(みとめ) 楠(くす)　　　【みるにゃん】メイド喫茶で働く女性
　　　　　　　古城(こじょう) 達樹(たつき)【たっくん】　メイド喫茶の常連客
　　　　　　　木上(きのうえ) 成海(なるみ)【ナルミ】　カリスマハンター

【第一幕　電車の中、プロローグ】
　　緞帳が開き始めるタイミングですぐにSE・電車の音FI
　　緞帳が開ききったらピンスポCI
　　舞台中央前には箱×２が置いてあり、制服を着たリッコが座っている。
　
リッコ　「学校生活というのは、少しだけレールに似ている気がする。決められたルーティーン
　　　　　をぐるぐる過ごして、たまに止まったり路線変更したりして、またいつもの日常に戻る。
　　　　　カレンダーは進んでいるのか、戻っているのか。実は同じ日を繰り返してるだけかもし
　　　　　れない。毎日同じ日をぐるぐるぐるぐる……」

　　リッコ、徐々に動きが緩慢になり最終的には寝てしまう。SE・電車の音を次第に大きく。　
　　SE・電車のアナウンス
　　SE・電車の音FO
　　SE・電車到着音
　　リッコは起きると箱からゆっくりと立ちあがり、電車から降りてあたりを見渡す。

リッコ　「寝過ごした―！」

　　BGM（OP）・CI
　　全照明CI
　　黒子たちが上手と下手から入り、大道具や小道具を動かして駅構内をつくり始める。
　　リッコはあたりをうろうろと動き、ピンスポはリッコを追う。
　
リッコ　「やばいやばいやばい！ここ…どこ?（客席奥の方に視線をあてて）あっ駅名
　　　　　あった！……どこ?いや、知ってはいる。あの…（客席に向かって）なんて
　　　　　言えばいいんですかね、電車に乗る時によく聞く地名。○○行電車〜の○○
　　　　　の部分！そんなところに来てしまいました。もうこうなったら仕方がない！」

　　BGMの音量が徐々に上がる。
　　リッコの横に黒子スタンバイ

リッコ　「鈴木律子16歳。学校、さぼります！」

　　BGMの音量MAX
　　黒子がリッコの前へいき、タイトルを掲げて5秒ほどキープ
　　黒子ハケる。
　
【第二幕　駅構内、メイドさんとの出会い】
　　舞台は駅構内へと変化している。
　　リッコは母親と電話をしている様子。

リッコ　「ほんとーに申し訳ありません！さぼるなんてとんでもない！行きます。学校、
　　　　　行きますから！…うん、うん。で、ですからぁ、私も戻りたいと思ってるん
　　　　　ですけどね？その、次の電車がだいぶ先でして…はい！電車が着き次第すぐ
　　　　　に学校行きます！このたびは誠に申し訳ありませんでした、お母様！」

　　リッコ、電話を切る。

リッコ　「とりあえずはよし、と」

　　リッコ、駅構内の椅子に座るも手持無沙汰。

リッコ　「（急に大声を出して）あと25分とか長すぎオブサイヤー！…とか叫んでも
　　　　　大丈夫なくらい、だーれもいない。暇だなあ…」

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