私がそこにいるから
平行世界の友達と過ごした日々(女4男1×60分)
『私がそこにいるから』
平行世界の友達と過ごした日々
Ⅰ あらすじ
上地しほは、起立性調節障害のため、保健室に通学している。
しほはそこで、落雷にあってしばらく入院していたという
天久みちと出会う。どうやら彼女は退院後、以前とは性格が
変わってしまったらしい。かつては陽キャだったが陰キャに
なり、周囲から浮いてしまっているという。
いつしかみちと仲良くなったしほは、みちから信じられない
話を聞く。なんと、今いるみちは、平行世界で同じく落雷に
あった別世界のみちであり、この世界のみちと入れ替わって
いたのだ。
しほとうちとけることで、明るくなる平行世界のみち。
変わりゆくみちであったが、それは、仲良くなったしほとの
別れの兆しであった…。
平行世界の友達との交流と別れ。ファンタジー要素を含ませた
切ない物語です。
Ⅱ 人物
〇上地(かみじ)しほ(女)
高校1年生。
起立性調節障害…起立時にめまい、動悸、失神などが起きる
自律神経の機能障害。立ち眩み、めまいを起こしやすい。
立っていると気持ちが悪くなる、ひどい時には倒れる。少し
動くと動悸あるいは息切れがする、など。
星が好き。嘘がつけないタイプ。よかれと思っておせっかいが
過ぎることがある。それが迷惑になることも。涙もろい。
〇天久(あめく)みち(女)
高校1年生。
現世界では、明朗快活、運動万能のいわゆる陽キャ。
平行世界では、陰キャ。しほと同じく星が好き。
現世界は父がいない。
平行世界では母がいない。
〇丸山(まるやま)(男)
高校1年生。
天然系。表裏なく誰とでも仲良くなれるタイプ。
現世界のみちとアルティメットのクラブチームに入っている。
〇乙川(おとがわ)れい(女)
高校1年生。
委員長。生真面目。用意周到。怖いもの知らず。
〇各務(かがみ)先生(女)
保健師。イメージとしては30~40代くらい。
面倒見よく、包容力あり。
Ⅲ 場所
1 高校の保健室
この物語の主な舞台。
中央にベッドとして見立てた台(可能であれば周囲をカーテン
レールで囲む。カーテンはしない)
その台の奥に隠れるように小型のイスが2脚。
舞台下手に机が2つ並んでいる。
一つは各務の事務机。
もう一つはしほがいる机。
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