ミスブルーバード
.ミスブルーバード第4稿
ミスブルーバード
第4稿
作成日 令和2年7月6日
作 山上祐輝
.登場人物
登場人物
●ミセスクレイン
新婚。旦那はミスタークレイン。子どもができなくて悩んでいる。ミスブルーバードに頼んで、何とかなればと願っている。
●ミスタークレイン
新婚。奥さんはミセスクレイン。奥さんを笑顔にするためにいつも全力。
●オウル
遠い村から来た旅人。飢えて苦しんでいる人の為に、ミスブルーバードを連れて帰って笑顔にしたいと思っている。
●ハミング
明るい音楽家。新しいことや面白いことが大好きで、人の笑顔が好きな子ども。人を幸せにするというミスブルーバードに興味がある。
●ロビン
自分に自信がない小さな少女。いろいろなことがうまくいかなくて、家出同然でこの街にやってきた。頼るものがなくて、ミスブルーバードを探している。
●ブルー
ミスブルーバードと呼ばれる女性。ただ、自分自身でミスブルーバードと名乗っている訳ではなく、噂のように幸運の女神とは考えていない。
.本編
本文
全員が並んでいる。
ミセス「ミス・ブルーバードはこの街にいる。」
ミスター「彼女を見つけられたら、幸せになれるらしい。」
ハミング「人前には滅多に姿を現さない。」
オウル「でも、皆が彼女を知ってる。」
ロビン「彼女の名は、ミスブルーバード。」
ブルー「誰もを幸せにする名前。」
街のどこか。
ミセスクレインとミスタークレインのいる場所。
花屋、お菓子屋、果物屋、貴婦人たちが楽しそうに過ごしている。活気がある。
ミセス「ねえ、ミスタークレイン。本当にこの街にいるの?あの噂の。」
ミスター「噂ではね。ミスブルーバードの住む街はここだって。」
ミセス「じゃあ、何としても見つけないと。私たち二人の幸せの為に。」
ミスター「そうだね。ミセスクレイン。君の笑顔の為に。」
ミセス「み・せ・す。クレイン。いい響き。ずっとずっとあなたの一緒にいるために、何としても見つけないと。さあ、新しい僕らの未来の為に、出発だ!」
街のまた別のどこか。
オウルとハミングがいる場所。
警備員、よっぱらい、ビジネスマン、研究者たちが忙しそうに、あくせくと過ごしている。(よっぱらいは別)
オウル「ようやくやってきた。ミスブルーバードの住む街。ここまで長かった。私は、何としても彼女を連れて帰らなければならない。」
ハミング「ん。今、ミスブルーバードって言った?」
オウル「い、いや、そんなことは一言も。」
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