跳べ!時を!
跳べ!時を!
登場人物は2人、A:戸部とB:土岐。男女の区別無し(セリフは便宜上、男言葉)
戸部が出てくる。歩きスマホ。
A「恋愛運最強、痺れる出会い間違い無し……やかましいわ!」
後ろから土岐が、戸部を追いかけてくる。
B『戸部!!待ってくれ!!』
A「おぉ?!なんだ土岐か。どうした?疲れてるみたいだけど」
B『あぁ、良かった。まだ何ともないんだよな』
A「何の話だよ、一体……」
B『いいか、落ち着いて聞いて欲しい』
A「うん、何だよ。だから」
B『戸部……大事な、大切な友達として話すんだけど、急に言われても信じられないかもしれない。それでも信じて欲しいんだ!』
A「……うん、わかってるよ。お前の事は信じてるよ。何でも言ってくれ」
B『ありがとう……実は、お前の命を救いに来たんだ!』
A「え、命……?」
B『そう。この後、お前は死んでしまう!だからそれを阻止する為に、タイムリープして死ぬ直前に来たんだ!』
A「ちょっ!!ちょ、ちょっと待ってくれ!」
B『いきなり言われて困惑するのも仕方ない。でも本当なんだ。俺にはその能力が有って』
A「待って!!」
B『どうした?』
A「その……タイムリープって、何?」
B『……え?』
A「いや、タイム?リープだか、ワープだか、聴いたことない単語をいきなり言われても、全く知らないからさ……」
B『え……いやだからさ。俺はね』
A「うん」
B『お前が死ぬのを防ぐために』
A「うんうん。そこまでは分かる」
B『タイムリープして』
A「わかんない」
B『わ、わかんない?』
A「うん、わかんない。何?タイムリープって」
B『え~っと……とにかく!お前の命を救いに来たんだよ!』
A「それはありがとう。でも、タイムリープって何?」
B『だからその……え~っと、タイムリープっていうのは……意識!!』
A「意識?」
B『そう、意識だけが過去に戻るんだよ!』
A「……?」
B『だから~……未来の俺の記憶と意識をそのままに、過去の自分でやり直す能力だ』
A「やり直す……」
B『初めて能力を使った時はさ、アレ?さっき俺、この道を歩いたよな?とかここ見たこと有るよな?とか戸惑ったけどさ』
A「わかった!!」
B『わかってくれたか?!』
A「デジャブだ!」
B『デジャブ?!』
A「デジャブって奴だろ?!前にも見たこと有る気がするとかそんな感覚の!」
B『違う』
A「違うの?!」
B『デジャブじゃない。俺も最初に能力を使ったときはそう思ったけど』
A「あっ、そうか!デジャブじゃないんだな」
B『そうなんだよ』
A「デジャヴュだ!」
B『発音は関係ない』
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