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人間倶楽部

人間倶楽部

少年1(兼役の場合天音)
少年2(兼役の場合紫苑)
美空天音(みそらあまね)
川崎紫苑(かわさきしおん)
高嶺華(たかみねはな)

暗転したまま声だけが聞こえる

少年1　君だよね。何でも屋って。
少年2　えっ…あ、あー、一応…？
少年1　…。
少年2　…。
少年1　…。
少年2　…えー、と。何か用？
少年1　(遮る)頼みたいことがあるんだ。
少年2　…何？
少年1　…。
少年2　…。
少年1　…殺してほしい。
少年2　…え、

明転
人間倶楽部部室
天音と男子生徒が向き合っている

天音　断る！！

男子生徒悪態をつきながら出ていく
紫苑入れ違いで入ってくる

紫苑　えっ待ってよ天音君！お客さん帰っちゃったよ！！
天音　ああ、帰したからな。
紫苑　帰したからなって…何してるんだよ！！ただでさえ活動内容が胡散臭いとか言われて先生たちから白い目で見られてるのに！生徒にまで変な噂たてられたらどうするの！！部の存続に関わるよ！
天音　あーうるさいなー。だってだいぶふざけた依頼だったぞー。ありゃ冷やかしだ。それに、変な噂ならもうたってる。
紫苑　…まったく。

紫苑にサス

紫苑　ここは人間倶楽部。通称、何でも屋。部員は僕、紫苑と部長の天音君の2人。活動内容は…人助け。このおかしな活動内容のせいで毎日のように猫の捜索や校内の清掃をやらされている…。［大体、なんでこんなふざけた部活が許可されてるんだ…］

［］からだんだん周りの照明がつく

天音　紫苑、何ぶつぶつ言ってんだよ
紫苑　はぁ…なんでもないよ。
天音　そうか？
紫苑　で？さっきの人帰しちゃったけど今日の活動どうするの？
天音　んー、どうしようか…
紫苑　何も考えてないのかよ…
天音　なんか言ったか？
紫苑　はぁ…いや何も。
天音　あー、そうだなぁ…じゃあ今日は解散ってことで。
　華　(遮る)たのもー！！！
紫苑　わ！なんですか急に！…って、え？
天音　あーなに？今日はもう活動終わろうとしてたんだけど…。
紫苑　ちょちょ、天音君…！

紫苑、天音を引っ張りすみの方へ

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