命の使い方
Side-A
■キャスト■
ルーク…男。錬金術師。レインのお父さん
レイン1…女。12歳。ルークの子供
レイン2…女。人形
レイン3…女。ルークの子供。ライトのお母さん
ソラ…男。ルークの親友。レインと仲が良い
ライト…男。12歳。レインの子供
※レインは1~3まで全て「レイン」と表記します。Sceneのはじめに何番のレインなのかを表記しているのでそこを確認してください
■Scene0■
 緞帳が開く。人物サス。ルークとレインとライト、板付き
レイン 今日はどこに行こうか?
ライト 俺お腹すいた〜
レイン そう?じゃあどこかでお昼ご飯でも買おうか
ライト 俺パンが食べたいな〜
ルーク パンか。いいね。昔レインともよく行ったなぁ
ライト そうなの!?
ルーク あぁ。昔はパンが大きくて1人じゃ食べ切れないからって半分こだったな
レイン ちょっとパパ!
ライト へぇ〜、ママ今は3個とか食べるのにね〜
レイン ライト〜!
ライト うわ、ママが怒った〜
ルーク あはは、ほんと2人は仲がいいね。昔の僕とレインにそっくりだ
レイン もう2人とも早くいくよ!
ルーク そうだね。行こうか
 ルーク退場
ライト あ、ちょっと待ってよ〜!ほら、ママも行こう!
 ライト、レインの後を追いかけ退場
レイン これは、そこに当たり前にあるはずだった未来。もう、叶うことのない未来。私が生きている今日は、誰かの、何かの代償の上にある。それでもその守られた未来だっていつ終わるか分からない。だから、だから今を精一杯生きるの 
■Scene1■(レイン1)
 ルークとレイン、板付き
レイン ね〜ね〜パパ〜
ルーク どうしたの?レイン
レイン つまんな〜い、かまって〜
ルーク ごめんね。パパは今忙しいんだ。また後で遊んであげるからね
レイン パパいつもそうやって言って遊んでくれないじゃん!
ルーク そうだったかな?ごめんごめん。また後でね
レイン もう〜。早くお仕事終わらせてよね
ルーク ありがとう。頑張るよ
レイン じゃあ私ここで遊んでるからね、パパもお仕事終わったら遊んでね…
ルーク わかったよ
 レイン、ルークと反対側で1人で遊んでいる。ルーク、作業を続ける
ルーク よし、今までで一番うまくいってる…
 ドアの音
ソラ(声) おーい、邪魔してるぞ〜
 ソラ登場
ソラ よっ
ルーク おぉ、ソラ!いらっしゃい
ソラ おう。今日も仕事か?
ルーク うん。あと少しで安定した人形の核ができそうなんだ
ソラ 人形の核?一体何の研究をしてるんだ
ルーク 人形はね、人に似た形をしていて話せるんだ。僕の予想が正しければ学習機能もつけられるはずだよ
ソラ ほう。なんだかすごいな
ルーク でしょ?まだしっかり成功したことはないんだけど、きっと成功させてみせるんだ
ソラ でも、それって禁忌に触れたりしないのか?
ルーク 多分大丈夫だと思う。錬金術で人を作っちゃだめっていうのはあるけど人形は人ではないからね
ソラ そうなのか。本当にそれが作れたら一気に生活が便利になるかもな
ルーク でしょ?
ソラ ほんと、お前は昔から仕事熱心だよな
ルーク 僕は仕事熱心なんかじゃないよ。ただ錬金術が好きなだけだから
ソラ そうか。まぁ、好きなことをするのはいいと思うんだがな、自分の子供を放っておくのはいかがなものかと思うぞ
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