プリンを食べただけなのに
プリンを食べただけなのに
男
女
舞台は部屋であればよい。
しかし、冷蔵庫は必須。
男、だらだらとスマホを弄っている。
女、そこに入ってくる。
女「ただいま〜」
男「はいよー」
女「疲れたぁ。ねぇ聞いてよバ先でさ、クソみたいな客来てさ。こっちが品だししてるっつうのに、めっちゃ話しかけてくるのよ。いや、今高いとこの作業してるんだけど、見えないのこいつ?あんたの相手するには下向かなきゃならないんだけど。ってか、モノ持ってる状態で首曲げんの超危ないんですけど、なんなのコイツ全然人の事見てねぇじゃんってねえ!聞いてる!?」
男「あぁ、パスタ食いたいね」
女「何一つ聞いてないじゃん!!パスタのスの字も出てきてないよ!?」
男「そこ、パの字じゃないんだ。」
女「変なとこばっか拾わないでよ!バカ!もう嫌い!」
男「嫌われちゃった?」
女「好き〜!ねぇ、パスタにしようか、晩御飯」
男「いいね。」
女「何にする?ナポリタン?ペペロンチーノ?」
男「海鮮がいいかなぁ」
女「海鮮かぁ。あれ、あったっけかな。エビ残ってたような気がする…」
冷蔵庫開ける
女、急に挙動不審になる。
やがて、うち震える。
冷蔵庫の中から豆板醤のにんにくのチューブのやつとか取り出して投げつける
男「うわ!なに!?」
女「プリン」
男「プリン」
女「プリン!」
男「プリン?」
女「プリン!!」
男「ぷるん!」
女「ごまかさないで!!」
男「なになに」
女「食べたでしょ」
男「…あぁ」
女「なに!?忘れてたぐらいのリアクションしたよね!?え!?なに!?そのぐらいのテンションで!?食べたの!?あたしのプリンを!??なんで!??」
男「お腹空いたなーって思って、冷蔵庫あけたら、あった。から。」
女「書いといたよね!?名前、書いといたよね!??」
男「あったねー。君の名前だったね。」
女「わかってたの!??認識してたの!??それなのに!??食ったの!??」
男「お腹空いてたって言ったじゃん」
女「それは生理の話!!食べていい理由にはなってないよ!!?」
男「ごめんごめん。出すね。」
女「出すな胃のなかにしまっとけ!!え!??まだ胃のなかぐらいの側近の出来事なの!??」
女、目の前に行く
女「香る。プリン、香る。」
男「君は近くで見てもかわいいね」
女「うるせぇ!!」
女、ビンタする。男くるくるとすっとぶ
男「いい右持ってんじゃねぇか…」
女「ねぇ!悲しいよ!もう!悲しいよ!私、何度も言ったよね!私のもの勝手に食べないでって。一度だって聞いてくれたことなかったじゃん!」
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