鶴鍋
鶴鍋

季節は夏の昼間、状況はさとばの家。

さとば 男
星鳴 男
アルエ 女
鶴(アルエ) アルエが鶴のフリをする

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(扉をあけてさとばが入ってくる)

(さとば)大変だ!どうしようっ!

(アルエ)どうしたの〜?私の言ったアイス、ちゃんと買ってきてくれた〜?

(さとば)いやいやいやいや!買ってる場合じゃないんだって!

(星鳴)はぁ?お前がジャンケンで負けたんだろ?早く俺らの分、アイス買ってこいよ。

(さとば)ねぇ聞いてよ大変なんだってば!

(星鳴)なんだよ

(さとば)俺、彼女が居ないんだよ!

(星鳴)?元々お前には彼女居ないだろ。

(アルエ)お前もね〜ん。

(星鳴)うるせーな

(さとば)いや、あのね。さっきお母さんと会ったんだよ

(アルエ)そういえば…君は、1人暮らしだったねぇ〜

(さとば)うん。さっき偶然、家の前で母さんとばったり会ったんだよ。

(星鳴)それで?

(さとば)それでさ、彼女とはどうなのって聞かれてさ!

(星鳴)んなもん俺には居ねーよ、って返せばいいだけの話だろ?

(アルエ)ははーん?さては君〜ぃ、お姉さんの前で見栄を張って、俺には彼女居るから!な〜んて嘘をついてしまったのではあるまいか?

(さとば)その通りでごぜぇます。

(星鳴)やってられるかそんなもん。早くアイス買ってこい。

(さとば)違うんだって〜この後、俺ん家来て彼女の顔が見たいって!

(アルエ)ええ?今、彼女が家に居るって言ったの?

(さとば)う、うん……

(星鳴)はぁ?馬鹿じゃねぇの?俺らは帰らなきゃ行けねぇのか?
この夏1番の熱波に焼かれて、とっとと帰れってのか?今昼間で1番暑い時間だってのに?

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