八百比丘尼

(湯麺(たんめん)) 明るい子 高校生
(ねむり(ねむり)) 明るい子 高校生
(ウスヤキ(ウスヤキ)) 真面目な子 高校生
(久美子先生(くみこせんせい)) 不思議な先生





(湯麺)ごくごくごく(水を飲む)ぷはぁーー〜!
(ねむり)すごい!めんちゃん!めちゃくちゃいい飲みっぷり!
(ウスヤキ)そうだね、ここが理科室で、今飲んだのが得体の知れない怪しい飲み物ってことを知らなければいい飲みっぷりなんだけどね。
(湯麺)美味しかった!
(ねむり)ワッハッハー!ホントかよ!ヤバいって理科の久美子先生来たらめちゃくちゃ怒られるよ!
(湯麺)そっかな〜、赤いシロップみたいなのがうえにかかって、めちゃくちゃ甘くて美味しかったな、ほら、見て?もう半分以上飲んじゃった
(ねむり)え、ちょっと、私の飲む量少しは残しておいてよ!
(湯麺)大丈夫、大丈夫だって、ね?ほら、まだ残ってるよ
(ねむり)ちょっとだけじゃんか!!
(ウスヤキ)にしても今飲んだビンの中身ってなんなんだろうね?どこから持ってきたの?そんなの?
(湯麺)え?あそこあそこ
(ねむり)えーーー〜?!あそこってさ、理科の久美子先生の棚じゃん!どうやって持ってきたの?!
(ウスヤキ)どうやって以前に、あの棚、普段は鍵かかってる筈だよね?どうやって開けたわけ?
(湯麺)そう!そうなんだよ!いつもあそこの棚、厳重に鍵をかけられてビンが並べられているでしょ?
それが今日は偶然!なんと!このテーブルの上にこのビンだけ無造作に置かれてる!飲んじゃうでしょ!
(ウスヤキ)……呆れたわ…
(ねむり)ねーー!やばいよねー〜私がこの教室着いたらめんちゃんが既に飲み始めてたんだもん!
(湯麺)我慢できなくて…
(ウスヤキ)もう飲んだのはしょうがないにしても身体は大丈夫なの?痛いとことか…どこか…
(湯麺)ない!めっちゃ元気!
(ねむり)ワハハハ!!!!
(ウスヤキ)そういえばだけど…結構前に不老不死の薬がこの学校に眠ってるらしいって噂、聞いたことあるな…もしかしたらその薬
(ねむり)なに!不老不死の薬!
(湯麺)え!わたし不老不死!!!
(ウスヤキ)噂だよ…バカ、はーぁ…とりあえず久美子先生に謝った方が良いよ、掃除当番終わったら久美子先生に挨拶しなくちゃ行けないし、早く呼びに行こう…
(湯麺)馬鹿だねー真面目すぎ、黙っとけばバレないって!
(湯麺・ねむり)ねーーーー
(ウスヤキ)クズ共め…
(久美子先生)どう〜掃除は終わった〜?
(ウスヤキ)ぁ、
(ねむり)やべ
(湯麺)あ、ああ……あぁぁ…久美子先生~………~ごきげんよう〜…
(久美子先生)あら?どうかした……?
(湯麺)あーあはは…
(久美子先生)あら、私が机に置いてあったビン…
(湯麺)あはは…えっと…その…
(ねむり)しょ、処分しました!危ないなー〜なんて思ってね!はい!怖くて!捨てちゃいました!
(湯麺)そう!そうです!そうなんです!さっき消火炉の中にポイって!投げ入れて!はい!
(ウスヤキ)あぁ…よくもそんな嘘がツラツラと…(小声)
(久美子先生)えっ…えっ…あの…あのビンを…捨てた!!?!!!
(湯麺)すみません!!!!ほんとにごめんなさい!!!!
(久美子先生)はぁー……………ッ………あぁ…私も迂闊だったわ…仕方ない…机の上に置きっぱなしにしてた私も悪いのよ…
(ねむり)そうです!
(ウスヤキ)違います!
(湯麺)ごめんなさい、あの…捨てちゃって…
(久美子先生)いいのよ…仕方ない…そういう時もあるわね…
(湯麺)ごめんなさい…
(ウスヤキ)あの…先生、あのビンって結局何が入っていたんですか?そんなに大切になさってたものなのですか?
(久美子先生)…ええ、あればね…カエルの卵なの…
(湯麺 ねむり ウスヤキ)え
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