一人芝居「決戦は金曜日」
タイトル:「決戦は金曜日」

登場人物:
  • 東雲千紗(しののめ ちさ):女子高生(演者)
  • (登場なし)幼馴染の ゆい
  • (登場しない)思いを寄せる男子:橘(たちばな)くん
  • (登場しない)クラスの担任:田村先生

小道具:
  • スマートフォン(メッセ、メッセージアプリ使用)
  • 机
  • ボールペン
  • 下書き用のノート
  • かわいい便箋
  • ラブレターを入れる封筒


【シーン:自室・机に向かって、スマホとノートを前に悩んでいる】

(千紗、机にひじをついて深いため息)

千紗:
はぁ……。
人はなぜラブレターなんていう文化を生んでしまったのか。メッセで済むじゃん、令和なんだし……

(間)

でも、手書きって「本気感」あるよね……それがまた、怖い。

(ノートを開いてボールペンを手に取る)

千紗:

「橘くんへ」……あぁ、やだ、この一言でもう顔が熱い。

っていうか、「橘くん」って呼んだことないし!いつも「たちばな〜」って呼んでるし!

(スマホを見る)

千紗:

メッセで送ろうかな。

「ねぇ、好き!」・・「大好き!」・・「いっそ私と付き合え!」

無理 無理 無理!指、震えてるし!

震えた指で変なスタンプとか間違えて送ったらどうすんのよ!?

今さ、この勢いで「好きです!」って送ったあとに、橘君から「はてなマーク一杯のウーパールーパー」のスタンプとか来たらどうすんのよ、もう死ぬしかない!

(立ち上がってしばらくうろうろ)

千紗:

はぁ・・告白はラブレターにするかメッセでするか、ゆいに相談すればよかったかな。

幼馴染だし、私の事よく知ってくれているし、頭もいいし、機転も利くし

そういえば、私が好きだってのもしかしたら たちばなにバレてない?ってなった時
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