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テストの点数だけじゃない

テストの点数だけじゃない

タカオ…一見バカなのに成績優秀
シュン…一見優秀なのに成績バカ
モモコ…一見優秀で成績優秀
アヤメ…一見バカで成績バカ

放課後の教室、アヤメとモモコが返ってきた中間テストを眺めている

アヤメ「8点9点7点9点……10点！」
モモコ「10点満点みたいな言い方しないで」
アヤメ「…やばくない！？？え！？？嘘でしょ！？？」
モモコ「いや、壮観。凄いね。来年も2年生頑張って。」
アヤメ「やめてー！！！え、やば。」
モモコ「どんな生活してたらこんな点数取れるのよ」
アヤメ「えー？朝起きるでしょ。インスタ潜るでしょ。TikTok見るでしょ。遅刻するでしょ。寝るでしょ。バイト行くでしょ。バ先の賄いかっ食らうでしょ。帰るでしょ。ドラマ見るでしょ。」
モモコ「納得の生活模様だったわ。」
アヤメ「そういうモモコはどうなのよ！？」
モモコ「はい」
アヤメ「99！？、100！？？？、98…、100！？、95…！？」
モモコ「早起きして予習。朝御飯はバランスよく。少し早く出て１駅歩く。授業でわからないことは休み時間に調べる。放課後は図書室。少しして塾。帰ったら復習。オッケー？」
アヤメ「なんであたしなんかとトモダチなのよぉぉぉぉ」
モモコ「がんばれ幼馴染み」
アヤメ「うう、差は開く一方であります」
モモコ「でもどうするの？このままじゃほんと留年だよ？」
アヤメ「再試が…！！ある…！！」
モモコ「対策は？」
アヤメ「スカートギリギリのここんとこにスマホ貼っといて、調べながら…」
モモコ「カンニング対策練ってどうすんのよ！」
アヤメ「男性教師なら証拠突き止めらんないでしょ！セクハラですよ！！」
モモコ「再試なんて何人もいないんだから死ぬほど目立つよ」
アヤメ「だめかぁ〜〜いい案だと思ったんだけどなぁ。」
モモコ「勉強教えて上げるから」
アヤメ「モモコ様ッッ…！！」
モモコ「ミスド1000円券で手を打つ」
アヤメ「ちゃっかりしてるよぉ」
モモコ「学年2位が貴重な時間を使って上げるの。破格ですよ？」
アヤメ「うぅ、わかりました。」
モモコ「ちなみにいつもどういう勉強してるの？」
アヤメ「え？しない」
モモコ「しろよ」
アヤメ「うー…、普通だよ」
モモコ「アヤメの普通ってどんなのなの」
アヤメ「うちの部屋にダーツのオモチャあるじゃん」
モモコ「うん」
アヤメ「真ん中に当たれば、次のテストいい点になる…いい点になる…って祈りを込めて、ひたすら投げてる」
モモコ「ダーツの腕しかあがらないよそれ」
アヤメ「かなりの確率で100点になるはずだったのになんでーー」
モモコ「うん、まず、根幹から間違えてる事はわかった」
アヤメ「どうしよぉぉぉ」
モモコ「多分アヤメは、動画でも流しといた方がいいと思う。勉強の。」
アヤメ「そんなのあるの？」
モモコ「あるある。インテリ芸人とかが分かりやすく勉強解説して知的な俺スゲー動画してるの一杯あるから、そういうの活用していいと思う。」
アヤメ「ふむふむ。知的な、オレすげー」
モモコ「メモの要点そこじゃないよ？」
アヤメ「あたししか再試居なかったらどうしよう…」
モモコ「いや、少なくとともう一名いるな」
アヤメ「あ、そういえば」

シュン、入ってくる

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