ハラスメントのサブスク
「ハラスメントのサブスク」
◎登場人物
板橋:
新進気鋭のベンチャー企業の社長。
自由な社風が仇となりストレスを溜め込んでいる。
足立:
ハラスメントし放題のサブスクリプションサービス。
「ハラゾンプライム」のサービス員。
渋谷:
ハラスメントし放題のサブスクリプションサービス。
「ハラゾンプライム」のサービス員。
世田谷:
ハラスメントし放題のサブスクリプションサービス。
「ハラゾンプライム」のサービス員。
◎あらすじ
ハラスメントの厳罰化により、適切に社員を指導出来ないストレスに苛まれる経営者や管理職の為に生まれた新たなハラスメント専門のサブスクリプションサービス「「ハラゾンプライム」
今日もハラゾンプライムを訪れる客は後を絶たないのだが……。
◎本編
場所はオフィスの一室。
椅子に深く座った板橋の前に、足立が立たされている。
板橋:足立君。俺いつも言ってたよね。進捗は細かく共有しろって。
足立:はい。すみません。
板橋:もっと早く報告してくれたら、色々打つ手もあったでしょ。
こんなに状況が悪くなってから言われても、フォロー出来る事も限られるじゃん。
足立:いや、ですが……
板橋:何?
足立:以前、社長にご相談した際は「なんでも俺に相談するな。それぐらい自分で考えろ」と仰って……。
板橋:それはケースバイケースでしょ!君の課題解決力を養うためのアドバイスじゃない!
足立:はい。申し訳ございません。
板橋:まったく……ああ言えばこう言う。俺が若い頃なんかはな、上司が黒だって言ったら白いもんでも黒になるって、そう教わったんだよ!
足立:……。
板橋:君いくつ?
足立:……え?
板橋:年は幾つなのって聞いてんの!?こんな簡単な質問に俺の時間を使わせないで!
足立:28です。
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