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かみなりさま

かみなりさま

登場人物
　はすみん　
　ジャック
　かみなりさま

　明転。
　テストの答案を手にし、はすみんが現れる。

はすみん「あーあ…またテストで赤点取っちまった…。このままじゃ俺４年で卒業できねーよ」

　同じく紙を持ってジャック、ＩＮ。

ジャック「♪るーんる　るるんるーん～　今日もいい天気～（提供：東芝）」
はすみん「ジャック…」
ジャック「おお、はすみん！　いいところに」
はすみん「どうしたよ、そんな陽気に」
ジャック「はすみん、微積のテストどうだった？」
はすみん「…聞くんじゃねーよ」
ジャック「（はすみんからテストを奪って）うわ、ひっでーな。バーカ、バーカ」
はすみん「うっさいな、ジャックだっていつも赤点のくせに」
ジャック「フッフッフッ…。今回の俺様はいつもの俺様と違うのだー（テストを見せる）」
はすみん「なにーっ、１００点だとーっ！」
ジャック「そうだよ、俺はついに１００点を取ったんだ」
はすみん「カンニングか？　カンニングだろ！　そうだ、そうに違いない！」
ジャック「ちげーよ、俺はこの１ヶ月、自己啓発セミナーに参加して内に秘めたる潜在能力を開花させたんだ。これが俺の真の実力なんだ」
はすみん「マジかよ、万年ビリっけつのおまえが実力で１００点？　今日は槍でも降るんじゃねーの？」
ジャック「はっはっは、槍なんか降るわけなかろう。ほら、本日は晴天なり。おてんとさまも俺の才能を褒め称えて煌々と輝いておるよ」
はすみん「くっそー、ムカツクなー」
ジャック「わはははは…。見ろ、見ろ、俺のこの答案を！」

　そこへ頭上から槍が降ってくる。

ジャック「ぬおおおおおおお！　何だこりゃー！」
はすみん「これは…槍だ！」
ジャック「マジかよ、ほんとに槍が降ってきた！」

　さらに槍が降ってくる。

ジャック「うわああ、また来た！」
はすみん「伏せろ、伏せるんだ！」

　さらにまた槍が降ってくる。

ジャック「くっ、何でこんなことに…」
はすみん「ジャックが１００点なんか取るからだよ」
ジャック「俺のせいかよ！」
はすみん「慣れないことするから天変地異が起こったに違いない」
ジャック「何だよ、俺が１００点取っちゃ悪いのかよ」
はすみん「悪いよ！　槍が降るなんて、それ以外に理由ないじゃん」
ジャック「そうか…。はすみん、よく聞いてくれ。実はな、俺…線形代数のテストでも１００点を取っちまったんだ！（テストを出す）」
はすみん「ええー、ジャック！　急いで隠すんだ。槍だけじゃなくて別なものまで降ってくるぞ！」
ジャック「別なもの？　何が降ってくるっていうんだ」
はすみん「そうだな…日本刀とかチェンソーとかカナヅチとか、あらゆる兵器が襲ってくるぞ！」
ジャック「な、何だってー！」

　そこへ日本刀・チェンソー・カナヅチが降ってくる。

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