オモカゲ探し
オモカゲ探し
登場人物
* 南条 せつな
* 西野 春香
* 宮澤 海斗
* 宮澤 優斗
* 三ツ森 苹果
* 須藤 トーマ
* 時矢 秀作
* 黒子1
* 黒子2
* 黒子3
* 黒子A
* 黒子B
1場
ライトオープン
5月のとある日の朝。舞台は片田舎の、そこまで利用客の多くない駅のホーム。苹果がホームの椅子に座っている。その後せつなが電話をしながら歩いてくる。
せつな「・・・もしもし?もう、やっとつながった。まーた寝坊。え?全部妖怪のせいだって?・・・ううん、あなたが遅くまでゲームやってるから悪いんです。」
せつな「・・え?そんなに焦らなくって良いって。台本は明日にでも見せるからさ。え?今日読みたいって?えでも、さすがに次の電車は間に合わないと・・ちょっと聞いてる?もしもし、もしもーし!」
電話が切れる。
せつな「(時間を見て)ちょっと待つのは厳しいかな・・・」
せつな、LINEでメッセージを送る。下手より海斗が「お弁当箱の歌」を歌いながらやって来る。
海斗「・・・にんじんさん、さくらんぼさん♪」
せつな「(不審そうな目)」
海斗「(気にせず)しいたけさん、ごぼうさん♪」
苹果、何かを思いつく。
海斗・苹果「あなーのあいた、れんこんさん♪筋ーの通ったふーき♪」(二人でポーズを決める)
せつな「えーと・・・」
海斗「息ぴったりやったなあ!・・てかお前誰やねん!」
苹果「えへへ、歌ってるの見るとついハモりたくなっちゃって」
せつな「失礼ですが、どうして『お弁当箱の歌』を?」
海斗「あーそれな。ずっとおれ考えてたんやけど、この通り作ると量、多すぎちゃう?」
せつな「はい?」
海斗「せやから、にんじん、さくらんぼ、しいたけ、ごぼう、れんこんが3つずつやろ?この弁当箱に入らへんってこと。」(小さな弁当箱をカバンから出す)
せつな「・・ああ『さん』は数じゃなくって、敬称だと思いますよ。」
苹果「三ツ森さん、みたいな?」
海斗「・・・・おお!その発想はなかった!!」
苹果「あ、電車来た」
電車が来る音
海斗「姉ちゃんたちありがとな。お礼にあめちゃんやるで」
せつな「あ、ありがとうございます」
苹果「うわーいっぱい持ってる!えー迷う、ここはリンゴ味にするか・・・でももも味も捨てがたい・・」
海斗「二つとも持って行ったらええ。一個も二個も変わらんし」
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