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ペット漫才 (男女コンビ)

「ペット漫才」

【あおり文】

　ペットを“飼う”んじゃない。
　ペットに“なる”んや！！

　犬に始まり、鳥、猫、ヤギ、豚――
　ついにはヒモ男「マー君」まで登場！？

　「おすわり！」で座る相方。
　「に”ゃあ”ぁぁ〜〜」で会場を凍らせる怪鳴。

　爆笑と失笑と静寂が交互に押し寄せる、
　ツッコミ泣かせの新感覚ペット漫才。

　最後に残るのは、相方か、飼い主か――。

【脚本/漫才】

　男女の関西弁の漫才。

　出囃子の音楽が鳴り響く中、男と女が登場。

男「どうもー（コンビ名/ペットボトルロケッツ）です。漫才やらせてもらってます〜」

女「ねえねえ私な、『ちょっとやってみよか』、っていう感じの漫才やってみたいねん」

男「急やな。まずはお客さんに挨拶と自己紹介からやろ」

女「早速やけどな、私ペット好きやねん」

男「人の話聞け。まあええわ。ほー、ペット。かわいいよな。俺もペット飼いたいわ」
女「私、ペットのやつやりたい」
男「おーええな。じゃあちょっとやってみようか」

女「く〜ん、く〜ん」
男「ん？」
女「く〜ん、ワンワン！」
男「ちょっと待とうか」
女「なに？下手やった？」
男「いや下手やないよ。むしろ上手いわ。そういうことやないやろ」
女「何がそういうことやないの」
男「お前ペット好きやからペット飼いたいいう話やなかったんか」
女「違う違う、ペット好きやからペットなりたいいう話や」
男「なりたい？　あ、ペット飼いたいやのうて、ペットなりたい？」
女「そうそう」
男「変わった趣味をお持ちですねえ」
女「く〜ん」
男「かわいく言うてもアカン。お前はヒトや。ペットちゃうで。やるならペット飼うやつやろうや」
女「ええけど、私がペット飼うやつなら、自動的にあんたがペットやで」
男「……ほな、ペットなるやつやろか」
女「こいつちょろいな」

女「はあ〜（大きく息を吸って）、ピピピピピピピピ……」
男「ちょっと待とうか」
女「なに？下手やった？」
男「いや、下手とかそういうことやないねん。何の生き物？」
女「小鳥」

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