ネガティブ・バスター
ネガティブ・バスター
ゆうこ
ポジティブマン
ゆうこ、とぼとぼと歩いている。
ビルの屋上のようである。
下を眺めてる。
ポジティブ「死ぬなー!!!」
胸に「ポ」とか書いてあるゼッケンをつけたポジティブマン登場。ゆうこを突き飛ばす。
ゆうこ「あ!?あっっ!!!ぶなっっ!!!!」
ゆうこ、バランス崩して落下しそうになるが危機一髪助かる。
ポジティブ「危ないところだったな」
ゆうこ「何すんのよ!??死ぬとこだったじゃない!!…変態だ!!(客席に)」
ポジティブ「変態に向かってなんという口の聞き方だ!」
ゆうこ「自覚あるのかよ!…誰?どこのどなた様?!」
ポジティブ「私はポジティブマンだ」
ゆうこ「…」
ポジティブ「…」
ゆうこ、携帯を取り出し
ゆうこ「もしもし、お巡りさん変態に絡まれて…」
ポジティブ「てぇーい!!」
ポジティブマン取り上げて、ビルの下にスマホ投げる仕草。
ゆうこ「あー!!何すんのよ!!!」
ポジティブ「嘘だ」
スマホを掲げ
ゆうこ「返して変態」
ポジティブ「今君は死のうとしてなかったか?」
ゆうこ「してないわよ別に」
ポジティブ「なんでしないんだ!!」
ゆうこ「いいだろしないほうが!?」
ポジティブ「私はネガティブの匂いを嗅ぎ付けては退治する為に町を巡ってる…ポジティブ・マン。私の目は誤魔化せない。君、何か生きててネガティブになることがあるね?」
ゆうこ「あるでしょ人間ネガティブの一つや二つ。」
ポジティブ「三つや四つや五つや六つ」
ゆうこ「増やさないでよ。スマホ返して変態。」
ポジティブ「それはいけない。」
ゆうこ「ハァ!?」
ポジティブ「スマホというものが世の中に出来てからというもの、人はいつでも世界と繋がれるようになった…」
ゆうこ「なんか語りだしたぞ」
ポジティブ「人は家に帰ってからも繋がりを余儀なくされてしまい、心が休まる暇が無くなってしまったのだ…。休息が常に無い状態。それが君の心を病ませる。LINEなんてお止めなさい。インスタなんて消しなさい。Twitter?X?あんなものは狂人がやることです。わかりましたか。スマホがすべての元凶なのです。」
ゆうこ「別に人間関係悩んでないから。」
ポジティブ「いいや!そんな人間はいない!!私は常に人間関係に悩んでいるぞ!!」
ゆうこ「そんな活動してるからでしょ!??」
ポジティブ「じゃどうして君は死のうとしてたんだ!」
ゆうこ「してないけど!??まぁ、仕事で嫌なことあって、少し凹んでただけよ。」
ポジティブ「ほほう。それで社内ビルの屋上で風に吹かれて悲撃のヒロインムーヴかまして心を癒していたところだったのだね。」
ゆうこ「嫌な言い方するな」
ポジティブ「でも大丈夫。私が来たからにはもう一人にさせない。」
ゆうこ「1人にさせて!??もし誰かといたいとしてもそれ貴方では無さすぎるよ!??」
ポジティブ「私に出来ることなら何でも言ってほしい」
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