ゴッド・スクエア
ゴッド・スクエア

萌美
蘭子

メガネにキャラTの萌美。部屋に原稿用紙を持ってくる。執筆を始める。封筒を持っている。手紙が入っている。美しい半裸の男の耽美なイラストが入っている。

萌美「これは……美しき…美しき…麗しの曲線でございますぞ…!!尊いッッ…!!尊び…、敬ウッッッ…!!フォォ……!!」

悶える

萌美「心臓に…心臓に悪い…恐ろしい…心の柔らかい所に硫の酸ぶっかけられた心地……指紋、指紋をつけてはよろしくない…!!あああラミネート加工したいけど原本あるがままの質感もコーラン…!!」

指紋つかない持ち方して、ウロウロ

萌美「取りあえず奉られるがよろしい。あなた様に相応しき場所…神なる…」

神棚に飾る

萌美「うぉぉおっ…!!眩しいっっ…!!この部屋の重力が反転しているようだッッ…!!上部への引力…!!すさまじき訴求力…!!人は大いなる魅力には抗えない生き物なのか…!!」

萌美、引力に惹かれて妙な体勢に。

蘭子、唐突に現れる

蘭子「萌美氏(うじ)〜!!!」
萌美「おおお蘭子殿あれを、あれをみるでござるよにんにん!」

蘭子、BLのイラストを見る

蘭子「フオォォォ、引力が反転スルゥゥゥゥ!!」

2人、謎に空中に引っ張られ、やがて朽ち果てる

蘭子「榊原先生の描く二の腕の曲線には宇宙的破壊力がございますなぁ」
萌美「そうでござるよ蘭子殿。ワタクシ、心の底から思うわけです。あの日あの時あの場所で。応募葉書に切手ハリハリポスト投函。その結果神からのギフトへと繋がる。これ人生の妙!奇跡とは行動により産み落とされる!それを実感したんでござるよ…!」
蘭子「おおお…その勇気により届きし神からのギフトがこの!この場所に!手の、手の届く場所にィィィィ、さ、さわってもいいですかね!??」
萌美「お待ちになって。」

ウェットティッシュを持ってきて、アルコール消毒

蘭子「清められました」
萌美「では」

蘭子の前に差し出されるイラスト、蘭子、そっと二の腕を擦る

蘭子「おおおおおおお」
萌美「隆起を、隆起を感じられましたか蘭子殿!!」
蘭子「迸る!!電撃!!!直撃心臓!!!ファー!!」

蘭子、死ぬ

萌美「蘭子殿ー!!死んで花実が咲くものか〜!!」
蘭子「彼岸の花は美しゅうございました…」
萌美「蘇生なさった。ワタクシを1人になさらないでくださいませ…」
蘭子「いや申し訳ない。戯れに絶命しておりました。…しかし、美しきものは罪でございますな…こんなものがこの世に存在するなどと…神の気紛れはオーパーツを爆誕させる…我々のような人間にはただ畏れおののくこと以外を許されないのですな…」

萌美、再度神棚に奉る

萌美「ワタクシは思うのです。あまりに尊いものを前にしたとき人は、ただ立ち尽くすことしか出来ない…。それを立証された気がします。体感で。実感で。蘭子殿。我々もこのような魔力を司る人物を紙に留める事が果たして可能なのでしょうか。ワタクシはほとほと自信を失ってしまいました。」
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