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やっほー同好会

やっほー同好会

CAST

正吾（しょうご）
普音（ふおん）
美月（みつき）
会長（かいちょう）

　　　　セミの鳴き声
　　　　　真ん中に正吾

正吾「やっほー」
　　　　上手から普音が入ってくる
普音「やっほー」
正吾「・・なぜ真似するんですか？」
普音「いやぁ、道の真ん中で叫んでる人を見ると真似したくなるじゃないか」
正吾「なりませんよ」
普音「君は感覚がおかしいぞ」
正吾「おかしいのはおじさんですよ」
普音「何を言う！私は普通のおじさんだぞ！」
正吾「えっと・・何を言ってるんですか？」
普音「変なおじさんとか言われるかなぁと」
正吾「言いませんよ」
普音「そうか。君はいい人だな」
正吾「あの・・」
普音「なんだい？」
正吾「君って言うのやめてもらえません？俺にも名前あるんで」
普音「おぉ。そうだな。いや、これは失礼した。今は犬でも猫でもワニでも名前があるからな」
正吾「犬やら猫やらワニやらと一緒にしないでください」
普音「で、名前は？」
正吾「俺の名前は・・」
　　　　美月が下手から走ってくる
美月「やっほーレーダー反応中やっほーレーダー反応中・・ピピピピピピ・・（二人を通り過ぎ引き返す）・・ここだー！！」
正吾「だれだよ！」
普音「やっほーレーダーって何かね？」
美月「ダブルツッコミ！でも一つはやんわりツッコミ。多少残念だがしかたがない！やっほーレーダーが反応したからきてみた」
正吾「やっほーレーダーって？」
美月「これ」
普音「シャーペン？」
美月「やっほーレーダー」
正吾「シャーペンですよね？」
美月「やっほーレーダーだってば。やっほーって言ったでしょ？」
正吾「言いましたけど」
美月「ほら、反応性抜群！」
普音「本当にそれで分かったのかい？」
美月「えぇ。そりゃもう。だれかがやっほーって言うとね、これがグルグル回って教えてくれるの」
正吾「そんなバカな」
美月「あ、疑ってるわね？本当だから試しに言ってみてよ」
正吾「え〜」
普音「そうだよ。やってごらん」
正吾「はぁ。じゃあ・・やっほー」
美月「ダメ！もっと大きな声で」
普音「さぁ！もっと大きな声で」
正吾「わかりましたよ。やっほー」
美月「ほら！見て！反応してるでしょ」
正吾「自分で回してるだけじゃないですか」
普音「いや、これは反応だよ。すばらしい」
美月「ね、言ったとおりでしょ。それにしてもやっほーって元気がわくよね。やっほー」
普音「そうだね。おっと、名前を聞く途中だったな」

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