仮面ゲーム
仮面ゲーム

CAST
オーナー
秘野芽 潤(ひのめ じゅん)
安一 瀬鯉亜(やすいち せりあ)
高石 信光(たかいし のぶみつ)
春風 未曖(はるかぜ みお)

  下手側にドア。オーナーは中で文房具や本を床に置いている。
  考えるような仕草をして一人でドタバタしはじめる。


オーナー「あー、いそがしいそがし」
  下手から潤が入ってくる。
潤「・・ここ・・だよな?中から物音も聞こえるしあってるはず。まだ時間にはちょっとはやいけど・・いっか」
  潤、ドアをノックする
オーナー「あー、いそがしいそがし」
潤「・・えっと、入りますよ?」(中に入る)
オーナー「あー、いそがしいそがし」
潤「あのー・・」
オーナー「あー、いそがしいそがし」
潤「えっと・・なにしてるんですか?」
オーナー「見てわかりませんか?」
潤「・・一人でドタバタしてる?」
オーナー「(止まって大声で)ちっがー」
潤「や、やっぱり、違いますよね、すみません」
オーナー「わない」
潤「え?」
オーナー「だから違わないんです。一人でドタバタしてたんです」
潤「・・なんでですか?」
オーナー「いやぁ、なにかいい案がうかぶかなぁと思いまして」
潤「ドタバタしてもうかばないと思いますよ」
オーナー「えぇ、うかびませんでした」
潤「でしょうね」
オーナー「先に言ってくださいよ。疲れちゃったじゃないですか」
潤「いや今きたばかりなのに言えるわけないでしょ」
オーナー「それもそうですね」(後ろの方でゴソゴソする)
潤「仮面の準備でもしてるんですか?」
オーナー「いえ、仮面はみなさんがつくるんです。ここには何も思いつかない人用にヒントを」
潤「そうでしたか・・・・・え?」
オーナー「なんです?」
潤「仮面って自分でつくるんですか?」
オーナー「そりゃあそうですよ」
潤「そんなの聞いてませんよ」
オーナー「言ってませんから」
潤「俺、図工苦手なんですよ」
オーナー「あれ?なにか勘違いして」
  下手から瀬鯉亜が勢いよく入ってくる
瀬鯉亜「ごめんくださーい!」
オーナー「はぁい、少々お待ちを・・はい、どうぞ」(紙を取り出して渡す)
瀬鯉亜「え?これなに?」
オーナー「いや、ごめんくださいって言うから」
瀬鯉亜「あー、なるほどね。だから「ごめん」って書いた紙をくれたわけね」
オーナー「えぇ、そうなんです。わかっていただけましたか」
瀬鯉亜「そりゃあもちろん・・・って、意味が違うわよ!」
潤「そんなの一体いつ書いたんですか?」
オーナー「一人くらい言うかなと思いまして昨日のうちに準備しておきました」
瀬鯉亜「用意周到ね」
オーナー「任せてください」
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