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殺人事件！

犯人はおまえだ！

殺人事件！　〜犯人はおまえだ！〜
　　　　　　　　　　　外山　タカキ
　　　　　　　　　　　
とある一室。上手には釣竿が壁にたてかけてある。
被害者が一人倒れている。ピクリとも動かない。
下手、被害者から少し離れたところにリモコン式ラジコンカーが転がっている。奥にはフタのできる棚が一つ。
目撃者がやってくる。
目撃者「あの…もしもし。どうしました？…あの？大丈夫ですか？ねえ？もしもし！もしもーし！生きてますかー？もしもーし」
被害者はピクリとも動かない。
目撃者「ちょっと…うそ…きゃーーーーーーーー！」
野次馬がやってくる。
野次馬「どうした？」
目撃者「し…死んでる」
野次馬「うそ…ちょっとホントに？」
目撃者「うん」
野次馬「ちょっとあんたなんかしたんじゃないの？」
目撃者「私は何もしてないわよ。部屋に入ったらこうなっていただけで」
野次馬「それにしてもひどい。だれがこんなことを」
目撃者「しらないわよ」
野次馬「怖い世の中になったもんだなあ」
目撃者「ホントに」
容疑者がやってくる。手にはラジコンカーのリモコンを持っている。
容疑者「なに？どうした？」
目撃者「あ。これを見てください」
容疑者「ん？おい！どうした！」
野次馬「死んでいるんです」
容疑者「死んでいるって…」
目撃者「私がここに来たときにはもう…」
容疑者「だれがこんなことを…」
野次馬「わかりません」
容疑者「なんで…なんでこんなことになっちまったんだ」
目撃者「わかりません」
野次馬「近くにまだ彼を殺した人はいるのかなあ？」
容疑者「さあ？」
野次馬「もしかしたら犯人はこの中にいるかもしれない」
目撃者「そんな」
容疑者「だれなんだ？それは」
野次馬「わかりません。でも怖い…」
容疑者「クソ！誰なんだよ！犯人は！」
探偵と助手がやってくる。
探偵「この事件私が解決してやろう！」
助手「どんな難解な事件でも即座に解決！いきなり始まる密室殺人！体は高校生！頭脳も高校生！名探偵登場！！」
野次馬「名探偵だって！」
探偵「ああ。名探偵だ。どんな事件でも即座に解決してやろう」
容疑者「おお！お願いします！名探偵さん」
目撃者「私が最初に見つけたんです。この死体」
探偵「なるほど。どれどれ（死体を調べる）」
野次馬「どうですか？」
探偵「これは簡単な事件だな」
容疑者「そうなんですか？」
探偵「ああ。ここまでこの部屋に証拠物品が残されていれば簡単だろ」
目撃者「すごい。もうわかったんだ」
探偵「ワトソン君。君はわかったかね？」
助手「はい！私もわかりました」
野次馬「すごい！」
探偵「よし。ではワトソン君。推理してみたまえ」
助手「はい。まずは犯人ですが」
野次馬「犯人は？」
助手「あなたです。（容疑者）」
容疑者「は？」

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