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俺のキャラ位置がエロゲの主人公みたいで……

成田秋（なりたしゅう）……♂。一人だけフルネーム。エロゲの主人公みたい（笑）
男……♂。残念ながら名前が出てこない。よって名前なし。
比奈（ひな）……♀。名前だけ。王道派ツンデレ。幼馴染。苗字は澤野。
紅（くれない）……♀。僕っ娘。ヤンデレ。身長低い。秋の許嫁（いいなずけ）？
榛（はる）……♀。秋の妹＝苗字は成田？　実は秋の従妹＝法律上は結婚できるｗｗｗ

※場所は教室。秋は椅子にでも座ってる。男はその近くにいる。昼休み。
※入退場の上下手の指定はありませんが、教室なので入退場は一方の方向のみになります

　明転
男　「なぁ、俺は最近ヤンデレ属性もついたぜ」
秋　「は？　ヤンデレって？」
男　「よくぞ聞いてくれた。ヤンデレっていうのは好きな相手のことが好きで好きでたまらなくて、独占しちゃいたくて、好きな人を痛めつけちゃったり、周りに危害を加えたりするという性格のことなんだ」
秋　「よく分からんが、何か恐ろしいな……」
男　「そんなことはいいとして、ホント、お前はいいよなぁ」
秋　「何がだ？」
男　「妹はいるし、許嫁はいるし、幼馴染はいるし……」
秋　「まぁ、全員、女だけど」
男　「それだよ、それ!!」
秋　「なんだよ？」
男　「俺はお前になりてー!!!!」
秋　「なるな」
男　「だってさー、お前のキャラ位置ってさー」
秋　「人をキャラクター扱いすんな」
男　「エロゲの主人公みたいじゃん」
秋　「……どこがだ」
男　「だーかーらー、妹はいるし、幼馴染……」
秋　「（男の言ってるのをさえぎって）お前の発想は、どこか間違ってる」
男　「いや、間違ってない!!　ということで、俺とかわれ」
秋　「無理だね」
男　「エロゲの主人公のくせに」
秋　「エロゲ言うな!!　そもそも、俺はそんな怪しいものの主人公であったつもりは微塵もない!!」
男　「じゃあ、何なんだよ」
秋　「うーん……　女子運に恵まれている健全な男の子」
男　「どこが健全だ!!　お前のベッドの下には……」
比　「（秋と男が話している間に、タイミングが合うように登場）ベッドの下には？」
秋　「うわっ!!　どこから湧いた」
比　「人を虫扱いするな!!（秋を蹴る）」
秋　「ぐへっ」
男　「やっぱりいいよなー。俺も蹴ってー!!」
比　「この変態が!!　くたばっとけ!!」
男　「なんという言葉責め。あーでも、やっぱ物理的な責めの方が……」
紅　「秋くーん」
　（紅は秋に抱き着こうとするが、秋は回避）
秋　「殺されるかと思った……」
紅　「なんでー？」
比　「なんでって、その手に持ってるカッターは何？」
紅　「あ、片付け忘れてた」
男　「その一言で済む話じゃないだろ……」
紅　「隙ありっ!!（秋に抱き着く）」
秋　「ぐふっ」
比　「なに、くっついてるの!!　離れなさい?」
紅　「えー。だって秋君は僕の嫁……じゃなくて、お婿さんなんだよー」
男　「しかも、ボクっこだなんて……。萌えるけど……わら人形、わら人形はどこじゃあー!!（叫びながら退場）」
秋　「……俺は嫁をもらった覚えも、婿として貰われた覚えもないんだが（紅がくっついてるのを秋は離しながら）」
紅　「えー、いけずぅー」
秋　「法律的にも無理だ」
紅　「残念……あ、でも婚姻届の準備はできてるよ」
秋　「は？」
紅　「ほら（懐から婚姻届を出すと同時に印鑑を落とす）」

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