夢と将来
未来  高校一年生。千尋と祐介とは幼なじみ。
千尋  高校一年生。二人には隠していることがある。
祐介  高校一年生。二人のことを見守っている。


    三人が教室に入ってくる。

未来  うわー!ここに来るの久しぶり。
祐介  おまえそんなにはしゃぐなよ。
未来  机小さいね。
千尋  だって小学校だし。私たちも大きくなったしね。
祐介  未来は子供のままだけどな。
未来  はぁ!?子供なのは祐介だろ?
祐介  いやいやそんなことはない。ちーもそう思うだろ?
千尋  んーどうだろうねー。
未来  今笑ってる!
千尋  あはは。ごめんごめん。二人とも面白くって。
祐介  確かにおもしろいよな!…待てよ、僕も面白い方に入れられてる?
未来  あはは!祐介バカだー。
祐介  おまえに言われたくない!
千尋  まあまあ二人とも。
祐介  こんなおバカさんに付き合うこともないか。
未来  祐介のバカ!
千尋  (笑う)
未来  …今日、ちーなんかよく笑ってるな。
千尋  え?そうかな?
祐介  んー確かによく笑うな。
千尋  そんなことないよ。…あ、あれじゃない?いつにもまして二人が面白いんじゃない?
未来  そんなことない。
祐介  まーいいじゃん。泣いてるわけじゃないんだし。それよりこのあとどうする?
未来  そうだな…先生たちにも挨拶したしなー。
千尋  あ、ねぇみんなの夢だって。
未来  夢?
千尋  うん。みんななりたい夢を絵に描いたみたいだね。
祐介  本当だ。…やっぱりサッカー選手とか野球選手とか多いなー。
未来  これ見て!ピアノ弾いてるみたい。
千尋  これはどんな夢なんだろうね。
祐介  ピアニストかな?
未来  うーん。たぶん、ピアノの先生じゃないかな?
祐介  え?なんで?
千尋  あ、この周りの人たちって子供なのかな?
未来  そんな気がする。
祐介  僕たちもこんなことやってたな。
未来  そういえば祐介はサッカー選手になりたいとかだっけ?
祐介  そうだったような気がするなー。
未来  でも小学生のときほとんどサッカーしたことなかったんだよねー。
祐介  あ、それをいうな。
千尋  未来はなんだったっけ?
未来  俺はねー
祐介  学校の先生!
未来  何で覚えてるの?
祐介  小学校で未来が大好きな先生がいただろ?
千尋  あ!いたいた。鈴木先生でしょ。
祐介  その先生にあこがれて、俺先生になる!っていってたのを覚えてる。
未来  うわーその記憶を消し去ってやりたい…。
祐介  ま、これには続きがあって…
未来  わー!それ以上はだめー!
千尋  思い出した!鈴木先生のこと本当に大好きだったんだよね。
未来  ちー!ちーはピアニストになりたいっていってたよな!?
千尋  私?そうだね。小学生の頃は思ってたかな。
1/3

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム