敬老の日2050 ばあちゃんポックリ大作戦
学校名 聖霊高等学校
タイトル 敬老の日2050 ばあちゃんポックリ大作戦
作者 聖霊高等学校演劇部
登場人物 
沙良 高校生。寝たきりのおばあちゃんがいる。
安奈 沙良の友人。
真理亜 沙良の友人。少しおバカ。
瑠衣 沙良の友人。クラスのリーダー。
美沙 沙良の母親。
和美 沙良の祖母。
先生 沙良のクラスの担任。
先生(声のみ)
ドクター 和美の主治医。
山下さん 看護士。
クラスの生徒たち
真理亜の父
真理亜の母
真理亜の祖母

舞台配置
舞台上には7枚の背景パネルと四角い箱が10。縦長の箱が1。
教室の時
パネルは可動式でステージの幅いっぱいに間を開けて配置され、ポックリ政策に関連した標語やポスターが貼られている。標語は「お年寄り ポックリ逝かせて 明るい未来」「山より重い国家の未来 雲より軽い 個人の命」「金は国家へ 身は天国へ」「黙って働き 笑ってポックリ」「欲しがりません 死ぬまでは」など。2列に箱が並び、椅子として使われる。縦長の箱は教卓になる。
病室の時
パネルは舞台中央奥にお互いにくっつく形で配置される。その際パネルは裏返しになり、「ポックリと 子らに譲ろう 明るい日本」「即効性安楽死薬 やすらぎX」「死んで応援」などのポスターが貼られている。箱は8つが合わさってベッドとなる。2つはベッド脇に置かれて椅子に。もう一つは花道に裏返しで置かれてゴミ箱に。縦長の箱は電子レンジなどで、上に花瓶が置かれる。

オープニング
幕前演技。「帰ってきたヨッパライ」に合わせて無言で。
幕前中央に担架が置かれている。真理亜と両親が、白装束を着たおばあちゃんを笑顔で連れてくる。おばあちゃんの表情は硬い。マリアは木魚を叩いて先導する。おばあちゃんを担架の上に座らせ、やすらぎXを飲ませる。おばあちゃん満面の笑みで倒れる。真理亜の父がはみ出した片手を乱暴にしまい、担架を上手側に持っていく。

1場 9月1日の教室。
チャイムと共に幕が開く。生徒たちそれぞれの席の場所で立つ。教卓の前に先生が立っている。明るくほのぼのとした音楽。

瑠衣   それでは、帰りの会を始めます。お願いします。礼。

生徒たち礼をする。

先生   はい、みなさん座って。

全員座る。

先生   みんな、今日は一日テストお疲れさま。夏休み終わっちゃってイヤだな~って人。

瑠衣以外全員手を挙げる。

先生   あら、瑠衣さん以外全員ね。
瑠衣   ちょっとみんな! 
真理亜   だってさ~、2学期めっちゃ長いじゃん。そんなにずっと勉強してたら頭パンクしちゃうよ~。
安奈   真理亜はもともと頭の容量もちっさいしね。
真理亜   え~、ちょっと安奈ひどい! 
先生   ほらほら。安奈さんそんなこと言っちゃだめよ。真理亜さんはちょっと勉強に向いてないだけ。それも立派な個性よ。
真理亜   ほら、やったー!
沙良   真理亜、褒められてないよ。

生徒たち笑う。

先生   夏休みが終わって最初の祝日はあと3週間後だけど、なんの日か知ってる人は? 
安奈   はい! 
先生   さすが安奈さん早いわね。
安奈   敬老の日です! 
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