現代ラノベ訳 竹取物語 (かぐや姫)
現代ラノベ訳 竹取物語 (かぐや姫)

作: 安室れいぞうこ

おじいさん: 昔話に出てくる典型的なおじいさん
おばあさん: 昔話に出てくる典型的なおばあさん
かぐや姫: 若い娘が着る浴衣でok
帝: 帝っぽい衣装で。(色画用紙等で鳥帽子などを作って下さいませ)

おじいさんとおばあさんは舞台中央に立っている
開幕

おじい(おじいさん): 今は昔
おばあ(おばあさん): 今ではもう昔のお話ですが、
おじい: 竹取の翁といふ者ありけり
おばあ: 竹取の翁と呼ばれるお爺さんがいました。
(おじいさんを観客に紹介する。おじいさんは自分を指差しドヤ顔。)
おじい: みなさんご存知の 竹取物語の冒頭なので、
おばあ: 以下省略させて頂きます。
(おじいさんとおばあさんはおじぎをする。)

か (かぐや姫): (シクシクと泣きながら登場)
おじい: おやおや どうした かぐや姫。
おばあ: 泣いている訳を聞かせてごらん。
か: おじいさん、おばあさん、
実は私はこの世界の人間ではありません。八月十五日に迎えの者がやって参ります。
おじい: おぉ、かぐや姫、ついに異世界に召喚されるんじゃな?
か: えぇ?い、異世界?召喚ってなんですか?
おじい: 異世界といえばラノベのネタに決まっておるわい。
か: ラノベ?
おじい: そうじゃ。ライトノベル略してラノベに異世界召喚ものは鉄板中の鉄板じゃろ?
か: お、おじいさん、鉄板とか訳分からないんですが。
おじい: 竹の中にいたわずか3寸程(手で約9センチを観客に見せる)の女の子が、
3ヶ月でここまで大きくなったら、どう考えたってラノベのネタしかないじゃろ。
おばあ: おじいさん、何言ってるんですか。かぐや姫にとって、ここは乙女ゲームの世界なんですよ。だって逆ハーイベントあったじゃないですか。
か: え?乙女ゲーム?逆ハーイベント?
おばあ: そうですよ。かぐや姫は石作皇子(いしづくりのみこ)、車(庫)持皇子(くらもちのみこ)、右大臣阿倍御主人(うだいじんあべ の みうし)、大納言大伴御行(だいなごんおおとも の みゆき)、中納言石上麻呂 (ちゅうなごんいそのかみ の まろ)以上5人の攻略対象からプロポーズイベントがあり、さらに本命攻略対象である帝とメールのやり取りしてるとくれば、どう考えたって乙女ゲームの世界じゃないですか。
おじい: そうか!乙女ゲーム プラス異世界召喚エンドか!
よくよく考えてみたらわしら日本人はすごいのぉ。平安時代初期に乙女ゲームと異世界召喚のコンセプトが既に確立されていたとはなぁ。日本人にラノベの血が流れておる証拠じゃ!
(おじいさんとおばあさんは、うんうんと納得)
か: あの、おじいさんとおばあさんの言っていることが全く理解出来ません。
おぉ、そうじゃ、かぐや姫。わしらを異世界に一緒に
連れていってくれんかの?
か: えぇ?お、おじいさん、おばあさん、私は月に戻るのであって、異世界とやらではありません。
おじい: わしらもこの先そう長くはない。じゃから異世界に行ってみたいのじゃ。
おばあ: そうじゃ、そうじゃ。私は異世界で魔法を使ってみたいのぉ。
か: は?魔法?
おじい: わしは チートとやらで、魔王を成敗してみたいのぉ。
おばあ: あら、嫌ですよぉ、おじいさん。それは桃太郎じゃないですか?
おじい: わしが言っておるのは魔王を成敗するんであって、鬼 の成敗じゃあないぞ。
おばあ: 桃太郎こそ元祖勇者ですよ。チート持ちの勇者である桃太郎がきび団子というアイテムを使って、キジ、猿、犬とパーティを組んで鬼である魔王成敗なんて異世界勇者ネタそのものじゃないですか。
おじい: きび団子臭い桃太郎なんか嫌じゃ 嫌じゃ。わしはイケメン銀髪勇者に転生してピチピチの「ぽんきゅっぽん」な聖女と恋に落ちたいんじゃ。
おばあ: うわぁ、おじいさんったら本音だだ漏れですよ。引くわ〜。
おじい: そう言うおばあさんこそ、隠さず本音を吐いてみたらどうじゃ。
おばあ: あら、良いんですか?じゃあ遠慮なく言わせてもらいますよ。私は悪役令嬢に転生して、「婚約破棄ざまあ」 をしてみたいんですよ。
おじい: そうか、そうか 「婚約破棄ざまあ 」か。おばあさんは昔から流行りものに流されやすいからのぉ。
おじい: おじいさんにだけは言われたくありませんよ。
おじい&おばあ: あっはっは〜
おばあ: ところで、かぐや姫の旦那様の桃太郎も一緒に異世界に行くんじゃろ?
か: はぁぁぁ?私に旦那様はおりません!
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