シエァハウス
ひなの「あの・・・すいません」

女性店員「はい。いらっしゃいませ。」

ひなの「あの・・・部屋探してるんですけど・・・」

女性店員「初めまして。スマートエステートの竹村と申します。」(名刺を出す)

ひなの「あ・・はじめまして。高木と言います。」

竹村「高木様。今後は私、竹村が高木様のお部屋探しのお世話をさせて頂きます。」

ひなの「あ・・こちらこそよろしくお願いします」

竹村「まずはじめに、高木様はどちらでお部屋をお探しでしょうか?」

ひなの「学校が丸ノ内線にあるので。出来たら丸ノ内線の駅から歩いていけるところが良いんですけど・・・」

竹村「ご予算とかございますか?」

ひなの「出来れば安いほうで・・・トータルで7万くらいまでかな?有りますか?」

竹村「えぇっと・・・ちょっと検索しますので少々お待ちください。所で高木様、お引越し理由をお聞かせ願えないでしょうか?」

ひなの「!!!!!・・・いえ・・・あの・・・・其の辺は・・すいません。」

竹村「誠に申し訳ございませんが、オーナー様にも理由は言わなくてはいけませんので、お答えにくい部分は有るかと思いますが、もし宜しければ話せる範囲でお聞かせ願えないでしょうか?」

ひなの「実は家庭内でゴタゴタしてて・・それで一人で暮らそうかなと。」

竹村「そうですか。分かりました。ありがとうございます。こちらにお客様カードをご記入頂けないでしょうか?」

ひなの「あ・・はい・・・」

竹村「高木様は4年生なんですね?えぇっと・・・何故またこの時期に?」

ひなの「すいません。あの・・・実は答えにくいことなんですが・・・」(ひなの、竹村に家庭内の事情を言う)

竹村「そうですか・・・申し訳ありません。お答えしづらい事を聞いてしまいまして。分かりました。そういう詳しいご事情はあまりオーナー様にも言わない方が良いですね。分かりました。引越し理由は私で何とか、ぼかしてオーナー様にご報告致します。」

ひなの「あ・・そうしてもらえると助かります!!!」

竹村「えぇっと・・・あ。これいいな。高木様・・シェアハウスは抵抗ございますか?」

ひなの「うーん・・・ずっと実家暮らしだったので正直な所、想像が出来ません。」

竹村「そうですか。私がご紹介したいのは中野坂上駅から徒歩5分にあるシェアハウスです。入居しているのは大学4年生の子が多いので、きっと高木様もすぐに馴染めると思いますよ。家賃もトータルで6万円台ですし。」

ひなの「へぇ・・・」

竹村「今から空室が1室ございますので見に行きますか?」

ひなの「え?今から良いんですか?」

竹村「はい。それでは行きましょう。」

ひなの「分かりました。」

そしてシェアハウス「ラクダの馬車」へ。

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