学生と面接官の珍問答
『学生と面接官の珍問答』
 : 
面接官:「はあ・・・。次で最後か。よし、さくっと終わらせよう。次の方、どうぞ~!」
学生:「はい!はい、あの、しつ、しつ、失礼します!」
面接官:「はいどうぞ~。そちらにおかけください。」
学生:「はい!は、はい、その、あ、あり、ありがとうございます。しつ、失礼します!」
面接官:「(独り言)この子、だいぶ緊張してるなぁ。大丈夫かな?
面接官: あの、そんなに緊張しないで大丈夫ですからね。
面接官: リラックスして普段のあなたのことを教えてください。」
学生:「はい。わたしは普段はジーパンを履いていて、家ではパンツとティーシャツ姿なことが多いです。あと・・・」
面接官:「うん、ちょちょっと待ってね。いきなり話し出さないで。」
学生:「あ!すすすすすみません。あ、あの、あの、え、え~と、はい、ははは、はい!」
面接官:「緊張すごいな。もっとリラックスして。うん。」
学生:「はい!二度とこのような事が無いよう、死んで詫びる所存でございます!」
面接官:「怖いよ!やめて、死ぬとか言うの。そんなすごいことじゃないから。」
学生:「ははは、はい!すすすみません!」
面接官:「どもりかたすごいんだよなぁ。まあいいや。
面接官: え~と、まずは自己紹介をお願いします。」
学生:「はははい。えと、東洋国際大学四年、古畑祥平(祥子)です!」
面接官:「古畑耕平(祥子)くんね。ではまず、わが社を志望した理由を聞かせてください。」
学生:「え?あ、え、えと、あの、あのあのあの、ききき、貴社への!」
面接官:「すごい、すごいな。ちょっと一回深呼吸しようか。」
学生:「は、はい!すーはーすーはーすーはーすーはー。」
面接官:「呼吸が荒いな。大丈夫?それで落ち着ける?」
学生:「あの。」
面接官:「なに?」
学生:「ちょっと歌っていいですか?」
面接官:「え?」
学生:「さくらの花が咲き誇る~、学び舎の道を振り向けば~、あ~あ~富士の山~」
面接官:「あ、あの、ちょ、ちょっと。」
学生:「はい?」
面接官:「え?なんで急に歌いだしたの?」
学生:「これ、うちの大学の校歌です。」
面接官:「う、うん。で?」
学生:「はい?」
面接官:「なんで歌いだしたの?」
学生:「えっと、歌とか歌うとリラックスするかなと思って。」
面接官:「そう。」
学生:「はい。」
面接官:「・・・でも、面接中にいきなり歌ったら駄目だよね?」
学生:「は!はい!」
面接官:「うん。だから、やめてね。」
学生:「はい!」
面接官:「うん。じゃあ、続けるね。」
学生:「はい!はい、はい、よろしくお願いします!はい。」
面接官:「う、うん・・・。じゃあ、え~と、志望動機から。」
学生:「はい。えっと、わたしが覚えている最初の記憶は三歳のころ。
学生: 母の友人の娘である千代ちゃんに、わたしの大事なおもちゃを取られたことです。
学生: その時わたしは、自分のものを取られるということに大きな抵抗を感じ・・・」
面接官:「ちょ、ちょっとストップ。」
学生:「はい?」
面接官:「えっと、その話、長い?」
学生:「はい?」
面接官:「あの、わたし、わが社への志望動機を聞いたんだよね?」
学生:「はい。」
面接官:「だよね?」
学生:「はい。」
面接官:「え?三歳のころ?」
学生:「はい。」
面接官:「その記憶が、志望動機にすごく関わってるの?」
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