お酒と魔女と恋バナと
0:とある居酒屋の一席。
0:席で一人、スマホをいじっているアンナ。
0:誰かを待っているようだ。
0:やがて、ベラが入店。
0:アンナを探している。
アンナ:あっ、おーい。こっちこっち。
ベラ:うぃっすー、久しぶり。
アンナ:おひさぁ。
アンナ:どんくらい振りかね?
ベラ:ざっくり100年くらいじゃない?
アンナ:えー、そんな会ってなかったっけ?
ベラ:連絡は取ってたけど、会うのはそれくらいでしょ。
ベラ:200年超えることなんてザラだったし、マシな方よ。
アンナ:そうだっけ。
アンナ:変わんないね、ベラは。
ベラ:アンナもね。
ベラ:元気してる?
アンナ:ぼちぼちね。
アンナ:なかなか大変よ、ОLも。
ベラ:あぁ、まだやってんだ。
ベラ:別の仕事やんないの?
ベラ:何社目よ、そこ。
アンナ:覚えてないけど、10は越えた気がする。
ベラ:何でそんなオフィスワークにこだわってんの。
アンナ:いや、慣れてるしさぁ。
アンナ:それに、スーツ男子が好きなのよ、私は。
ベラ:出た、変わんねー。
ベラ:良い話ないの?
アンナ:ないんだなぁ、これが。
アンナ:眺めるのと実践するのじゃ、別問題なワケで……。
ベラ:そんだけ長くやってて一人も捕まえられんとは、逆にすごいね。
アンナ:うっせぇ。
アンナ:ベラはどうなのよ。何やってんだっけ。
ベラ:弁当屋。
アンナ:その前は?
ベラ:クリーニング屋。
アンナ:……その前。
ベラ:図書館員。
アンナ:何か、こだわりあんの?
ベラ:何気ない日常の出会いを求めてるのよ。
アンナ:占い師とかさ、どうよ。
ベラ:ダメダメ! 男来ないって、占いとか。
ベラ:それに、私らがやると当たりまくっちゃうでしょ。
ベラ:ほぼほぼ本業じゃん。
ベラ:名を売り過ぎても良いことないから。
アンナ:あはは、確かにね。
アンナ:あ、何飲む?
ベラ:とりあえず生で。
アンナ:私もー。
アンナ:すいませーん、生二つー。
0:少しの時間が経過する。
0:やや酔いが回ってきた二人。
アンナ:……いやぁ、辛いわ。
アンナ:人間社会辛い。
アンナ:常に気遣いと忖度(そんたく)を要求される職場に、多忙を極める毎日。
アンナ:ああ、なぜ人は働くのか。
ベラ:面白いよね。
ベラ:ま、この国は特に息苦しいところあるし。
アンナ:何か余裕あんねぇ。
ベラ:私はさ、そっちと違って、そこまで人間関係メンドくないから。
1/5

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。

ホーム