雪の子
雪の子   作・小田春

時間:約10分
人数:3人

筆者
滝田蓮美(たきた はすみ)
雪村燦太(ゆきむら さんた)


筆者が現れる。

筆者   「『雪の子』。滝田蓮美」

筆者、本を開く。
作中の人物、「雪村燦太」と「滝田蓮美」が現れる。

筆者   「はじめに。この作品は、俺を殺そうとしたとある男に復讐するために書かれたものである」

場転。作中。

筆者は登場人物たちを静かに眺めている。

人気の無い公園。雪が積もっている。

雪村が眠っている。
滝田、雪村を軽く蹴る。

滝田   「おい馬鹿。何してる」

雪村、目を覚ます。

雪村   「…おお。滝田。おはよう」
滝田   「おはようじゃない。そんな薄着で、こんな雪の日に、何してるって聞いてるんだ」

雪村、答えようとして激しく咳き込む。
滝田、呆れながらも心配している。

滝田   「おい」
雪村   「…寝てたさ。見たら分かるだろ?」
滝田   「それは寝てたんじゃなくて死にかけてたんだろうが」
雪村   「こえー」
滝田   「はあ…。ほら起きろ。コーヒーぐらい奢ってやる」
雪村   「ほんと?」
滝田   「ああ」
雪村   「じゃあ、ちょっと高いのでもいい?」
滝田   「ああ」
雪村   「あ、やっぱりコンポタがいい。ねえ、滝田」
滝田   「何でもいいから早く起きろ。お前、怖いくらい真っ青だぞ」
雪村   「あはは」
滝田   「笑い事じゃない」

雪村、起き上がろうとして倒れる。

雪村   「あれ」
滝田   「どうした」
雪村   「動けない」
滝田   「はあ…?」

滝田、手を差し伸べる。
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