タビニッキ
タビニッキ
?登場人物―
旅人・・・・・・いろんなところを旅している。旅の日記をつけている。
村人A・・・・・第一村人。森の近くの村に住む。
村人B・・・・・森の近くの村に住む。騙されやすい、純粋。
村人C・・・・・森の中に弟と住む。村の向こうの首都で親が商会を営んでいる。
オオカミ少年・・村人Cの弟。嘘つきだが、兄のおかげで嫌われずに済んでいる。
若者D・・・・・首都で働く青年。町の安全管理が仕事。
若者E・・・・・ガラも口も悪い。Dがうるさいので仕事はちゃんとする。
赤ずきん・・・・鼻がよくきく。よく知るあの赤ずきんほどキャピキャピしてない。
現代人・・・・・現代世界の人。優しい。


?本文―
 場所はとある森の中。旅人が入ってきて切り株に腰を掛ける。

旅「はぁ…少し休憩するか。ついでにさっきのところのことも書いておくか」

 カバンの中からノートを取り出し、何かを書き始める。
 少しして、下手から村人Aが歩いてきて、後ろから旅人の手元を覗く。

A「日記ですか…?」
旅「うわあ!!!び…っくりした…誰?」
A「そこの村に住んでいる者です。あなたは?」
旅「俺は…世界中を旅する旅人です」
A「そうでしたか。あ、おなか減ってないですか?ちょうどさっき作ったので持ってきても
いいですか」
旅「あ、ありがとうございます…」

 村人Aは駆け足で下手にはける。

旅「…言われてみれば確かに腹減ってるかもな…なにくれるんだろう」

 わくわくしながら待っていると袖から声が聞こえてきた。

オ(声)「オオカミだ!逃げろー!!」

 袖にいる人は逃げろー等騒いで。
 オオカミ少年が小走りでやってきて楽しそうに「オオカミだ、逃げろー」と叫びながら
通り過ぎる。

旅「…もしかして、オオカミ少年…?」

 村人Bが上手から走ってくる。

B「オオカミだ!おい、そこのあんたも逃げろ!」
旅「え、」
B「なにぼーっとしてんだよ!オオカミ知らねえのかよ!」
旅「ま、待って!あれたぶん嘘だよ」
B「はぁ…?嘘?なんで分かんだよ」
旅「オオカミがいるって叫ぶ少年がここを通ったんだ。どう見ても嘘をついてる」
B「少年…またあいつか…ッ!!」

 下手から村人Aが手にタッパーを持ち、オオカミ少年を連れてきた。

A「探してるのってこの子?」
旅「さっきの…」
B「やっぱりお前か!今日という今日は許さないからな…!」
オ「前もそう言ってまた騙されてやんの」
B「なんだと!?むかつく顔しやがって!!」
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