あらすじ
舞台袖。師匠が身支度。弟子が出番帰りに挨拶して片付ける。
師匠「3月で寄席やめるのか?」
弟子「はい。外の仕事で詰まってまして」
師匠は弟子の派手な芸を咎める。指先の技や鳩一羽の粋を説く。弟子は反論し、指パッチンで“時間を止めた”と冗談めかすが師匠は呆れる。師匠が簡素なスカーフ手品を見せると弟子は普通に消失と復帰をやる。師匠が褒めると弟子は続け、師匠のポケットを触らせる。取り出されたのは師匠が30年前に失くしたスカーフ。弟子「アンティークで見つけて演出に使いました」師匠は感慨に浸るが、スカーフの後から万国旗が次々出てくる。師匠「俺の思い出を万国旗でつなげるな!」(終)