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誘拐ごっこ

■登場人物：ミユキ
ユウリ
サチ

開幕
ミユキ、脅迫電話中

ミユキ　「あなたの娘さんを誘拐させていただきました。無事に帰して欲しければ５０００万用意してください。
　　　　　受け渡しは後に連絡します。警察に知らせると・・・どうなるか分かってますよね？では、後ほど。」

サチ　　「どう？うまくやれた？」

ミユキ　「当たり前じゃない。こんなことでしくじったりしないわよ。馬鹿にしないでよ。」

サチ　　「一応聞いてみただけよ。」

ユウリ　「あの・・・」

サチ　　「何？」

ユウリ　「早く私を家に帰してください。」

サチ　　「うるさいわね。静かにしてないと頭に穴が開いちゃうかもよ？」

　サチ、銃を取り出す

ユウリ　「お願いだから殺さないで。」

ミユキ　「サチ。怖がってるじゃない。大丈夫よ。お金もらえるまでは殺さないわ。」

ユウリ　「・・・身代金が手に入ったら・・・？」

サチ　　「どうしようかなー。」

ユウリ　「早く家に帰らせて・・・。」

ミユキ　「悪いけど、それは無理ね。ごめんね、あなたに恨みはないんだけど。」

サチ　　「お金持ちの家に生まれた自分の運命を呪って。」

ユウリ　「・・・。」

ミユキ　「あら、あなたの家だってお金持ちの家じゃない。」

サチ　　「あいつらはね。・・・今はそんなの関係ないじゃない。」

ミユキ　「はいはい。」

サチ　　「受け渡し、どうする？」

ミユキ　「計画通り。３時になったら電話するわ。」

サチ　　「それまで暇だな。他の誘拐犯とかってさ、暇な時間何してるんだろうね？」

ミユキ　「さぁ。誘拐犯に知り合いはいないから。」

サチ　　「人質を殺す準備してたりしてね。」

ユウリ　「・・・！」

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