シチュー
シチュー

肉・・・何か偉そうなやつ。♂
ジャガイモ(以下:イモ)=父・・・一般人。♂
ピーマン=母・・・腹黒。♀
さや・・・自分の事を「さっちゃん」と呼ぶ6歳。♀

さや:さーてと、一人でシチューを作るぞぉー!まず、お肉さんを入れて、と。

肉:ちょ・・・もっと優しく落とせえええ!!!・・・あぶねー!お、俺一番乗りか?マジで!?やったぜ!俺一人で泳いでやる!

さや:んで、ジャガイモさんを入れる。

イモ:え、そんな急に落とさないで・・・!って・・・あ、ども。(肉が泳いでるのを見ちゃってちょっと気まずい感じ)
肉:・・・あ、おう。(見られてちょっと気まずい感じ)

さや:最後に・・・あれ?これなあに?・・・ここにあるって事はシチューに入れるって事だよね!じゃあ入れちゃえ!

舞台が暗くなる。
威圧感のある曲(ターミネーターとか)が流れる。

肉:お、おい、何で暗くなってんだよ!
イモ:し、知らないよ!
ピーマン:着いたわ。(冷静に。辺りをきょろきょろ見回してイモと肉に近付く)
ピーマン:・・・ごきげんよう!(ぶりっ子)
肉・イモ:ええええええ

さや:よし、じゃあ煮るぞー!・・・・・・あれ、ママが呼んでる・・・。なあにーママぁー・・・・

イモ:あ、人間がどっか行ったみたいだね。改めてどうも。僕はジャガイモ。
肉:俺、肉な。因みに元は肩ロースだ。
ピーマン:私、ピーマンと申します。よろしくお願いいたしますわ。
肉・イモ:へー・・・・・・ピーマン!?
イモ:え、シチューってピーマン入れるものだっけ?
肉:つーかピーマンじゃなくて人参じゃね!?
ピーマン:多分、この人間・・・さっちゃんのお母さんが苦手なものを克服させるために私を入れたんだと思うんです・・・。だからさっちゃん自身に料理をさせてまで食べさせようと・・・。
イモ:苦手克服か・・・。さやちゃん、ピーマン嫌いなんだね。まあ仕方ないのかもしれないけど。
肉:あー、ピーマン嫌いな子供多いからなー。まあ俺は『子供が好きなシチューの具ランキング(俺調べ)』で1番だ・け・ど・な!!(キラン)
イモ:(むっ)!確かにそうかもしれないけど、その言い方は無いと思うぞ!ピーマンが可哀想じゃないか!
肉:可哀想とか俺に関係ねえし!!
イモ:お前っ・・・!!(ちょっと取っ組み合い)
ピーマン:この・・・・。
イモ・肉:は?
ピーマン:このメタボリックの原因が。(冷めたように)
イモ:あれ、ちょっと幻聴が・・・。
ピーマン:え、何かありましたか?
イモ:その・・・「メタボリック」とか聞こえたような・・・。
ピーマン:え、メタボリック?(ニコッキラッ)
イモ:ちょ、これ明らかに知ってるじゃん。
ピーマン:え?
イモ:すみません。
肉:このヘタレが。
イモ:何だとっ・・・!
ピーマン:お前もな。
肉:ああん!?
イモ:なあ、肉、ピーマンって二重人格なのか・・・?(ピーマンは泳いだり、ジャガイモと肉の会話をこっそり聞いたり。)
肉:ちげえだろ。てめえの頭ン中は随分ファンタジーだな。オタクか。
イモ:何でオタクなんだよ。・・・・・・じゃあ何だよ。
肉:純黒。
イモ:じゅんぐろ・・・?ん?
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