空色
（ラジオドラマや声劇に）
＝＝＝空色＝＝＝
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「…ねぇ、手伝ってくれないかなぁ？」
「うん？私にも出来る事なの？」
「…出来るよ、きっと」
「どんな事？」
「…幸せにしてあげたい人がいるんだよ」
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――クリスマスイブ――
……寒い。
何故こんなに寒いのだろう。
この地方の気候は大丈夫なのだろうか。
空は澄み渡っていて、雲ひとつ無い快晴だ。
ほのかに暖かい陽が降り注いでいる。
しかし、冷たい風に流されてすぐに寒くなってしまう。
凍えるような風のせいで肌がちりちりと痛み、耐えがたい程の悲痛が続いている。
それなのに空はこんなにも青く、どこまでも続いている。
高い空の、もっと高い所を、何かの鳥がグルグルと輪を書いて飛んでいる。
まるで、この青を切り取ろうとしているかの様に。
今日はクリスマスイブだ。
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