冒険部の怪奇事件帳
音楽室のユーレイ!?
<登場人物>
倉橋雪:地味な女の子。影が薄いことがコンプレックス。コンプレックスを克服しようと、一念発起、文化祭の歌唱コンクールに出ることを決意。
七瀬奏太:「冒険部」部長。高校3年。学校内のありとあらゆる噂や都市伝説を解明するのが大好き。暑苦しい…げふんげふん、熱い男。
姫島杏里:「冒険部」部員1号。高校2年。カイルには極端に冷たい。ツンツン女子。アナウンスと被りでも可
笹井カイル:「冒険部」部員2号。高校1年。お金持ちのボンボンで、イケメン。しかし、ナルシストなただのヘタレ。杏里が好きだが、いつも軽くあしらわれる。しかし、めげない。
【場面 夜の校舎】
杏里:奏太先ぱぁい。なーんにも聞こえませんよぉ・・・本当に出るんすかー?
カイル:…出ない方がいいんだけどな(ぼそっと)
奏太:心配するな!きっと出る!俺に任せろ!
奏太N:俺がその噂を聞いたのは、二日前の放課後。クラスの女子が話しているのを俺の自慢の地獄耳が聞きつけて、詳しく事情聴取した。なんと、夜の音楽室から悲しい女の声が聞こえてくるらしい。見回りをしていた先生が、声を聞いて、音楽室に入ってみると、そこには女の子の幽霊がいたそうだ。ひっさびさに、面白い事件だぜ!俺達、冒険部の出番だ!…ということで、今日学校の噂を解明すべく、俺達は夜の学校に忍び込んだのだった。
杏里:たしか幽霊の声が聞こてくるって時間は、12時頃でしたっすよね?
奏太:あぁ、そろそろ12時だ…ワクワクするな!
杏里:そうっすね!!
カイル:…はぁ。杏里がいなかったらこんなところ、すぐにでも帰りたいのに…
杏里:杏里言うな!年上なんだからちゃんと敬まえ!
カイル:Ohマイハニー。杏里とボクの仲じゃないか。恋愛に年の差なんて関係ないさ。
杏里:つくづくこりないわね。私を怒らせたいの?
カイル:怒った顔もとってもキュートだ
杏里:あんたねぇ…
奏太:しっ!もうすぐ音楽室だ。カイル、カメラの準備はいいか?
カイル:はっはい
奏太:姫島、幽霊がいつどこに現れても捕まえられるように、構えておけ!
杏里:アイアイサーッ
雪:(なにか歌って)
奏太:おっ!こっこの声は!!
杏里:幽霊の…声っすか!!?
カイル:ひぃいいいいお化けぇええ
杏里:ちょっとくっつかないでよ!あんた男でしょ?
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