お父さんカミングアウト☆
タイトル:おとうさんカミングアウト☆
お父さん:シングルファザー。40代後半。
長男一郎:しっかり者の長男。一流企業のサラリーマン。20代。
次男次郎:ちゃっかり者の次男。バイトリーダー。20代。
三男三郎:おいてけぼりの三男。大学生。10代。
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次男:ただいまー…
長男:遅いぞ、何してたんだ。今日は父さんが大事な話があるから早く帰れって言ってただろ?
次男:あ、そうだったっけ。忘れてた。ごめん
三男:いいから座ったら?兄ちゃん
次男:で?話ってなんだよ、父さん
父:悪いな、みんな。忙しいのに
長男:いいよ、それより大事な話なんだろ?
父:あぁ…
三男:どうしたんだよ、父さん。そんな深刻そうな顔しちゃって
父:今までお前たちに黙っていたことがあるんだ。…本当は、ずっと打ち明けずにいようと思っていたんだが、もう良心の呵責に耐えられなくてな
長男:黙ってたこと?良心の呵責?…いったい何を隠していたんだよ父さん!(つめよる)
次男:ちょっと兄貴、そういう言い方はやめろよ。父さんも悩みぬいたうえで俺たちに話すって言ってんだからさ
長男:そうだな…。父さんだって、母さんと離婚して男手一つで俺達を育ててくれたんだもんな。隠し事の一つや二つあっても当然だよな。ごめん
父:そういってくれてうれしいよ。
三男:で?隠し事ってなに?
父:あぁ、実はな…お前たちが毎日食べてる…ご飯なんだが。いつも新米って言ってたけど、実は安売りされてる古いお米だったんだ
長男:え
次男:え
三男:え
父:そうだよな…すまないなぁ。驚きすぎて言葉も出ないよなぁ。ごめんなぁごめんなぁ。
三男:隠し事ちっさ!!!なんだよそれ!それだけでこんな深刻な家族会議開いてるのか!
長男:まぁ落ち着け、三郎。父さんだって必死で家事やってきたんだ
次男:俺、新米も古い米もどっちも好きだぜ!父さん元気だせよ!
父:許して…くれるのか?
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