Life is Meaningless
孝太郎
かえで
高島
天使/ゆみ
悪魔/面接官
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 1
 
 悪魔  青年は、落ち込んだ気分であった
 
  SE雨の音、雷も鳴る。
 
 孝太郎 くそっ…もう、まただよ
 
  孝太郎、舞台の下から走って出てくる。何かから逃げている。
 
 天使  青年よ、何から逃げている?
 孝太郎 …現実から
 天使  あら、つらいことでもあったのね
 悪魔  決まらない就職先
 孝太郎 なんでこんなに落ちるんだよ…もうどこでもいいから内定くれよ…
 悪魔  足りない単位
 孝太郎 このままじゃ卒業できない、やべえちゃんとやんないと…
 悪魔  つらいバイト
 孝太郎 おかしいだろ、今日絶対3人で回せる日じゃなかったよ…
 悪魔  不幸ってのは重なるもんだよなあ、そうそれはまさにミルフィーユ!!
 孝太郎 そう、本当は…本当はこんなはずじゃなかった
 天使  何があったの?
 孝太郎 彼女が浮気してたんだ。上手くいってると思ってたのに…すごく信頼していたんだ
 悪魔  そいつは信じがたいなあ、でも見たんだろ?
 孝太郎 見た
 天使  何を?
 孝太郎 かえでの家に行ったんだ。いつもは事前に連絡してから行くんだけど、今日は特に疲れていたから、だから、連絡する気力もなくて…迷惑かもしれないと思ったけど、それでも俺の足はかえでの家に向かっていた
 悪魔  彼女の愛で癒してもらおうと思ったんだな。…ひえ~~気持ち悪い!
 天使  それで?
 孝太郎 それで、駅から彼女の家に向かった。暗い道だった。街灯のない道を歩くんだ。風が吹いていた。それで彼女の家に着いた。2階にある彼女の家。鍵は開いていた
 天使  それで、ドアを開けて中に入ったんだね!
 孝太郎 すると俺は違和感を覚えた、いつもと違う感じがした
 悪魔  靴だな
 天使  知らない男物の靴があったのね
 孝太郎 それで薄々感づいてはいた、家の中に入るとシャワーの音がした。かえでが浴びていたんだと思う
 悪魔  すると目線の先
 天使  奥の部屋のかえでのベッドの上に
 孝太郎 男がいた。右手に缶チューハイを持って、スマホをいじっていた
 
  かえで、登場。バスタオルを巻いた姿。
 
 かえで どうしたの? あ…孝太郎。(少し動揺して)なんだ、来るなら連絡してよ…
 孝太郎 この人は?
 かえで …ああ、今日たまたま、遊びに来てて…
 悪魔  男は首にタオルをかけていたな
 天使  白いタオル!
 孝太郎 憎たらしいほどに白かった。夏なのに雪を見たような気分だった
 かえで …私、着替えてくるね!(孝太郎に)何か飲む?
 孝太郎 いや、いいよ…
 
  かえで、退場。
  SE雷の音、BGMロックミュージック
 
 孝太郎 嘘だろーーー!! かえでが浮気!?
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