帰宅部うぉーず
帰宅部うぉーず
中島・・・男
田辺・・・男
今野・・・女





[1]
中島 「田辺・・・俺は決めたよ」
田辺 「どうした」
中島 「大学に入って・・帰宅部になる」
田辺 「中島・・・お前、中学も高校も帰宅部だろ」
中島 「そうだとも。俺は小学校を除く6年間を帰宅部で通した男。」
田辺 「知ってる」
中島 「そして大学生活を加えた10年間を帰宅部に捧げることで、キングオブ帰宅部に俺はなる!!」
田辺 「そういうやつ結構いるだろうけどな」
中島 「だから田辺。帰宅部仲間としてお前も覚悟してくれ」
田辺 「は?」
中島 「俺を帰宅部の中の帰宅部にするために俺を勧誘してくるすべての部活、サークルと戦う覚悟を・・・!」
田辺 「何言ってんの」
中島 「その代り約束しよう。俺がこの新歓期間の4月・5月を帰宅部で貫けたら―」

[2]
   
田辺 「意外と割に合わない約束だったかな」

今野(馬のかぶり物をしている)が出てくる。
馬が一歩一歩近づいてくる。
田辺一歩一歩下がる。
今野、田辺に近づき攻撃を仕掛けると思ったら土下座。
田辺、馬のかぶり物を引き抜く

田辺 「なんだ今野さんか。」
今野 「お願いします。中島君に話を付けてください。」
田辺 「顔あげてください。もう何日目ですか?」
今野 「7日目」
田辺 「お疲れさんです。」
今野 「んー。土下座もダメか。75個目の作戦が終わっちゃった。あ、あと一個!?」
田辺 「今野さん今日も恰好変ですね。演劇部でしたっけ。何役ですか?それ」
今野 「馬」
田辺 「鹿」
今野 「馬鹿・・・!すごい・・・!あれ、今バカにしたな!?」
田辺 「今野さん、もうそろそろ諦めませんか?」
今野 「いーや諦めないね!私たちは、どうしても中島君のあの才能が必要なんだ!」
田辺 「何の才能ですか。」
今野 「言葉では表し切れない才能・・・!そう、それはあの入学式の日に遺憾なく発揮されていた」
田辺 「・・・」
今野 「中島君はあの日、毎年恒例、部・サークルによる悪意をも感じるビラ配りの花道を独特のステップで駆け抜けていった。その素早さと言ったら、他の追随を許さない!その後、学校を後にした彼はどういうわけか忽然と姿を消した。」
田辺 「大学から自宅まで徒歩3分だからな」
今野 「何故中島君は消えたか・・・それは、彼が華麗に鹿に跳び乗ってどこかへ走り去ったからだ!」
田辺 「はいはい。鹿ね。・・・鹿?」
今野 「馬術部も彼に目を付けた。」
田辺 「ウソだろ」
今野 「次の日になると噂は噂を呼び、彼は50を超える勧誘部員に囲まれた」
田辺 「この時期の新入生ってみんなそうだけどな。」
今野 「絶体絶命かと思われたその時、彼は言い放った『俺と話したくばこいつを通せ!』」
田辺 「俺の真横でな。そのせいで俺は入学してから中島の仲介しかしてない」
今野 「君も学内で結構有名になってるよ」
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