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我思う故に我有り

我思う故に我有り

　【登場人物】（四人とも格好は女子高生の制服）

●沖田総司　♀

笑顔で人を斬ろうとしたり毒を吐く、ある意味一番怖い人物。腰にお芝居用の(おもちゃ)刀を帯刀している。一人称は「ぼく」。

●ジャンヌ・ダルク　♀

純粋で真面目で平和主義。争いは嫌い。旗の代わりに「日本一」と書かれたのぼりを持っている。一人称は「わたし」。

●マリー・アントワネット　♀

プライドが高く人を見下し気味であるが一番知的で、実際にはとても公平。ハチマキをティアラの位置に巻いている。
一人称は「わたくし」。

●小野妹子　♀

頭が悪くお調子者。自分のことを女だと思っていた。ポケットにしまってある桃の絵の巾着の中にお饅頭を３つ持っている。
一人称は「わたし」だが、小野妹子が男だと分かってからはなぜか一時「拙者」「ござる」口調になる。

＊劇中、女子高生の素が出てる時の口調は、その時の女子高生の流行りに合わせて変えてください。

舞台装置

舞台を覆う壁はなく暗幕のみ。中央に三人座れる程度の黒い箱。その後ろにのぼりを挿す筒が置かれている。

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　　暗転の中、舞台上に四人が並んで立っている。
　　うっすらと人影が見える程度明かりが付く。
　　しかし見えるのはシルエットだけ。

沖田　　「我思う故に我有り」
ジャンヌ「我思う故に我有り」
マリー　「我思う故に我有り」
妹子　　「我思う故に我有り」

　　以下、四人同時に

沖田　　「我、新選組、沖田総司なり」
ジャンヌ「我、ラ＝ピュセル、ジャンヌ・ダルクなり」
マリー　「我、王妃、マリーアントワネットなり」
妹子　　「我、遣隋使、小野妹子なり」

四人　　「え？」

　　舞台、完全に明転。四人の姿が見える。
　　四人は見た目、制服を着た、ただの女子高生。

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