独り芝居『携帯小説』
[独り芝居『携帯小説』]
脚本・名乃勝之(ROPEMAN(34))

 登場人物(一人三役。基本、体はミキ。)
 
  ミキ・・・29歳・独身女性。モテない根暗な女性。
  相手・・・飯田ヒデオ。根暗な青年。電話の主(声のみ)
  ト書き・・状況説明(声のみ)
  
 現在時刻はPM10時30分。部屋で本を読んでいるミキ。
 ミキの携帯に知らない番号からの着信。訝(いぶか)しげに電話を取るミキ。

相手「もしもし、ミキさんですか」

ト書き 知らない声に戸惑うミキ

相手「29歳。アラサーのミキさんですか?」

ト書き むかつくミキ

相手「僕、飯田と言います。あなた、よく駅前の喫茶店「パリュウド」にいますけど、
  目当てはコーヒーじゃないですよね
  ミキさん。あなたは、あの店のマスターに気があって通い詰めているんですよね?
  僕、飯田っていいます。
  僕、知っています。あなたが、マスターに気があることも
  マスターの奥さんを よく思っていない事も
 
ト書き 戸惑うミキ
 
相手「すみません突然。図星で。
    僕は、飯田英雄といいます。
  "いい事しかいわない、飯田"そう覚えてください。
  本当は電話するか悩んだんですが、ミキさんのためを思うと言わずにいられなくて。
  ミキさん、相手には奥さんがいるんですよ。
  夫婦を引き裂くつもりですか
   そのつもりなんですか?
   そもそも、あなたにそんな事ができるんですか?
  あなたはお世辞にも綺麗とは言えませんよ」
 
ト書き 驚くミキ
 
相手「すみません、いきなり“不細工だ“とか言って。」

ト書き 怒るミキ

相手「図星でしたね。
  『想いをつのらせれば、どんな夢もかなう』
  恋愛小説じゃないんですよ。
  どうせあなたは、本気で恋愛小説みたいな展開を期待しているんでしょう?
  でも残念ですけど、あなたの恋愛小説は、目次をめくるといきなり白紙です。
  あきらめてください・・・。
  でも、あきらめないでください。」

ト書き ぴっくりするミキ

相手「僕が相談にのりますよ。
   思いもよらない展開でしょう?」

ト書き うなづくミキ

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