【オンライン脚本】ハイ、もっかい。
『ハイ、もっかい。』
登場人物
 神田(カンダ)      女 年齢不詳 研究員。冷蔵庫酒しかなさそう。
 名越美久(ナゴシミク)  女 十七歳  イマドキの若者。彼氏に記念日にフォトブックあげてそう。
 清原唯(キヨハラユイ)  女 二十七歳 フリーライター。大学時代はサークルで副代表やってそう。
 横内誠人(ヨコウチマコト)男 三十五歳 どこにでもいる会社員。めっちゃツムツム強そう。
 井田隼人(イダハヤト)  男 二十一歳 地味な大学生。黒ずくめはおしゃれの頂点と思ってそう。
 天白柚季(アマシロユズキ)女 二十歳? 自称ニート。カーテン星柄そう。


シーン1
   Zoomなりgoogle meetなり。清原、横内、井田の誰かの画面が理想。

   名越以外の5人がいる。それぞれスマホいじったり本読んでたりしているところに名越がログイン。

名越   「失礼しまーす。これ、映ってる?」
神田   「お、来た来た。名越さん?」
名越   「うん、そう。」
神田   「映ってますし聞こえてますよ。」
横内   「遅刻ですよ。」
名越   「え?ギリセーフっしょ?」
横内   「5分前にはログインしておくのが常識です。」
名越   「は、何それ、知らないんですけど。おじさん怖〜。」
清原   「まあまあ、まだ若い子ですし、怒るんじゃなくて教えてあげましょうよ。」

   横内、ため息。

神田   「じゃあ、みんな揃ったんで、ぼちぼち始めさせていただきますね。」
名越   「ねえ今から何やるの?あたしよく分かってないんだけど。」
横内   「資料に書いてあったじゃないですか。」
名越   「だってあれ、なんかお堅くて難しかったんだもん。」
清原   「名越さん、学生さん?」
名越   「うん。高校生。」
清原   「確かに、高校生には読みなれない感じの文章だったかもしれないわね。」
神田   「内容に関しても、改めて今からご説明します。えーっと、取り敢えず……わたくし、一般社団法人○○(劇団名入れたい)の神田です。では、清原さんから自己紹介をお願いします。」
清原   「はい。初めまして、清原唯です。フリーライターをやってます。」
名越   「フリーライター?何それ。」
清原   「うーん、仕事はいろいろだけど、私はインターネットに記事を書くのがメイン。
商品レビューとか、見たことない?」
名越   「あー、あれって仕事でやってんだ。あ、ごめんごめん、次どうぞ。」
神田   「じゃあ、次、天白さん。」
天白   「天白柚季です。仕事は特にしてません。」
名越   「え、ニート?」
天白   「そう、ニート。たまにここにお手伝いに来てるけど。あ、次どうぞ。」
神田   「横内さん、どうぞ。」
横内   「横内誠人です。会社員です。」
神田   「じゃあ次、井田さん。」
井田   「井田隼人、大学生です。」
名越   「え?どこ大?」
井田   「え?あ、えっと、あ……あの、あんまり有名なとこじゃないですけど、」
名越   「あ、じゃあいいや。」
井田   「え?あ……」
神田   「最後、どうぞ。」
名越   「名越美久です。美久って呼んでください。高校2年です。」
神田   「どうも。では、本日の会合の内容について、説明します。本日ご参加いただき
ましたのは、一般社団法人○○に登録していただいている補助員から天白さ
ん一名、そして○○が定める京都第2区にお住いの一般人からAIでランダム
に抽出した清原さん、横内さん、井田さん、名越さんの四名です。」
清原   「京都第2区?」
神田   「はい。あ、詳しい場所については公表を控えさせていただいておりますので、ご了承ください。」
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