これでいいのか!!?
「これでいいのか!!?」作:西川龍生

登場人物:
男1・・・茶道部部長、3年
女1・・・演劇部部長、3年
男2・・・演劇部、3年
男3・・・演劇部、3年

舞台中央にパーティションが設けられており。
二つの部屋を分けるように設置されている。
上手に茶道部、下手に演劇部(茶道部の倉庫)という風になっている。


【茶道部】
上手側の茶道部では、男1が1人で座っている
まだかまだかと、腕を組みながら、なにかを待っている様子。
しばらくすると誰かが近づいてくる音が聞こえる。
男1それに気づき、立つ。
しばらくすると、茶道部に誰かが入ってくる。しかし舞台上では誰も姿を現せず、男1のみが反応をとるのみとなる。

男1:「あっ、どうでした」
男1入ってきた人の話を聞いている。しかしあるタイミングで「えっ」という反応をとる。

男1:「え、そんなのきいてないですよ!」
男1相手の話を遮るように
男1:「だって、先生は来週だって言ってたじゃないですか。」
男1話を聞く
男1:「いや、今週かもしれないといってたっていわれても・・・・どうにかなんないんすかね。」
男1:「いや、俺は無理だからって。そんなことないですよ、いけますって」
男1話をきく
男1:「そりゃ先生は人と話すのが、あれっていうか。あれじゃないですか。僕は分かってますけど、ほら・・ねえ。」
男1ごまかすような手ぶり
男1:「まあ、でも先生じゃ不安・・と、いうか!いや先生落ち込まないでください、え、落ち込んでない?へえ。そうですか。あ、まあ僕が何とかすることとか・・そうですよね。できませんよね。すんません。」
男1落ち込んだように
男1:「(気を取り直し)でも!先生にはほら、あれがあるじゃないですか、あれですよ・・・そうそれ、ってそれなんで  すか(笑)?え、ああ、土下座、えそんなんしてるんですか?」
男1興味津々
男1:「へえ、ああ、奥さんに、へえ。そういわれてカチンときちゃって。で、土下座したと・・・・・ああなんか前に いってましたねえ。そんなこと・・・じゃあそれでお願いします」
男1礼をする
男1:「(顔を上げながら)え、何って、改修工事の延期ですよ。お願いしますって、部の存続危機がかかってるんですから・・・いや、そりゃこっちも存続危機ですけど、そっちも存続危機じゃないですか。同じですよ。こっちは何とかしますから。土下座パワーでそっちの存続危機どうにかしてください。」
男1礼をする
男1:「だから、校長が何だろうが、奥さんだと思ってください、ハイよろしくお願いします。」
男1振り返り、ハッとし
男1:「あ、鍵。ください。(手を出す)えっ、て・・・鍵ないとこっちもできないじゃないでですか。何って。存続危機ですよ。え、楽焼を探せ、じゃないんですか。手分けで。ええ、なんだ違うんですか・・はい、わかりました。まずはあれを。え。今日中に提出しないと、もう期限切れてる?嘘。(紙をカバンから取り出す)ほんとだ。ああ、すみませんはい、ちゃっちゃと終わらすんで・・はい、終わった後・・(手を出す)え、つかえない?ええ、なんでですか。」
男1興味津々
しばらくした後
男1:「ええ、演劇!?あんなとこで。よりにもよって今日。なんでえ・・・・あ、工事で。えー・・・まあ、ハイわかりました。え、でもでもでも、倉庫っすよ?隣、汚くないですか?え、ああ、そうですねー、昨日―、ああ先生と掃除しましたもんねー、楽焼、探そうってね。ああ・・・・じゃあまあはい、頑張ります。」
男1振り返り、しばらくした後ハッとし
男1:「・・・・あ!土下座のことなんですけど・・」
しかし先生はもういなかった。
男1まずそうな顔
男1:「いや、さすがに冗談ってわかるでしょ。」
男1鞄からノートと筆記具を取り出し。床に正座。
手に持っている紙を床に置き
ノートに何かを書き始めた
男1:「ひとまず、茶筅と、あと、茶椀もな欲しいし、茶器とかなあもう古いしな・・・あかん、買うもの多いわ。さすがにこれ全部は買ってもらえないだろうし・・・・(男1何かひらめき)ああ~土下座かあ~。ええな、今も正座してるしな、慣れてるし。あとは・・・・プレゼン?・・・・いや・・・・手の添え方からかな。」
男1勝手に納得し、土下座練習。通称・ドゲレン(またの名を道化練ともいう)をしている

【演劇部】
下手側、いつもは倉庫だが、今日は部室工事のため使えず急遽、演劇部が使用することとなっている。
女1・男2・男3登場。
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