4~（男：1　女：1　その他：2~）

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　20XX年。世界は様々な未知の病が溢れた。多くの病気は原因はおろか対症療法すらわからず、人々は正体不明の脅威に怯えながら暮らしていた。
　例えば、背中に羽が生え激痛が走る「天使病」、涙が金平糖となりあふれだし、進行すると記憶を失う「星泣き病」など。
そんな病気達は穢れた病、「穢病(けびょう)」と呼ばれ、罹患者達は酷く忌み嫌われていた。
　その中でも恐れられていたのが『消失症候群』。通称『消失病』といい、発症したが最後、約二週間で罹患者の存在自体が消えてしまう。その姿も、その記憶も。「初めから、無かったもの」になってしまう、そんな世にも恐ろしい病。
　ほら。ここにも。「無かったことになる」少年が、一人――――。

はりこのトラの穴の規定に準ずる

春の合同発表会で上演した作品です。


※※この作品は、「奇病もの」に分類される描写があります。
また、劇中で登場人物が亡くなります。それを踏まえて検討してください。※※


実際の上演時間は約8分でした(出入り含まず)。
また、人数は8人ほどであったと思います(配役：宙翔→女、葉月→女、梓女。ナレーションは宙翔と梓が分担)。
教室公演可。
作者は照明担当であったため、音響・照明の指定は多いです。が、音響はフリー音源、照明は地明り、サスだけで公演は可能です。SSがあるとなおよし。


使用した大道具・小道具・衣装
：机、椅子、手紙、筆記用具、制服、鞄、白衣