あらすじ
本作は完成稿ではなく、二十場の断片から成る“未整形の台本”です。光と闇、波と証言をめぐる場面は厚く描かれていますが、どこを繋ぎ、削り、沈黙をどれだけ伸ばすかは上演者に委ねられています。整形を放棄したのは、舞台化の過程そのものを創造行為とするためです。上演ごとに姿を変え、関わる者すべてが証人となり、存在の証言を未来に手渡す——それがこの戯曲の本質です。というまあ、面倒だから任せるという本音は聞かなかったことに。まあ、全部やったるわという、勇者は大歓迎です。
※一応、時系列的に並べてはいます。時系列の最初と終わりはシーン1とシーン 20に対応していますが、そこのあたりも自由です。